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久々のヨーロッパ視察!ゼネボーゲン社マテハン機視察ツアー・充実の内容をレポート(前編)

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サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともにドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

ご参加いただいたのは、現在ゼネボーゲン社製機械の導入を検討している2社の方々。「機械の詳細はもちろん、ユーザー企業の『生の声』を聞くことができ、充実した視察だった」という、嬉しいコメントをいただきました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。

前編は、ドイツ及びオーストリアのユーザー企業に伺い、日本にはまだ導入されていないゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式、895について、それぞれ視察いただいた様子をお伝えします。

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄
 

【視察に参加したお客様】

◆株式会社静勝
カーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)の新工場設立を目指しており、そこに設置する機械を選定中。
ゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式の導入を検討している。

◆ X社(穀物等を取り扱われている港湾サイロ事業者)
穀物等を扱うため、それに対応できることに加え、さらに持ち上げ能力が大きく、スピーディーに荷揚げができる機械を選定中(数年後の入れ替えに向けて、候補機を選定中)。
世界最高水準を誇るゼネボーゲン社のマテハン機895の導入を検討している。

【817充電バッテリー式視察】日本国内にはない最新機種の実力を実感


株式会社静勝が導入を検討しているゼネボーゲン社のマテハン機817充電バッテリー駆動式は、日本では10月に発表されたばかりの最新機種です。

ゼネボーゲン社 817充電バッテリー式

元井「静勝様では現在、『CO2排出ゼロ』の新工場開設のための準備中で、工場内で使用する機械として、当初はケーブルでつなぐ電気式のものを検討されていました。そんなときにタイミングよく、このゼネボーゲン社817充電バッテリー式が登場し、有力候補になりました。

日本メーカーの機械はほとんどがディーゼルエンジン式なので、そもそも電気式の機械へのイメージがあまりなく、実際に見るまではピンときていない部分もあったかと思います。

しかし、現場で実際に戦力として動いている姿を見て、印象は大きく変わったようでした。

ドイツのヴュルツブルクという街にあるリサイクル企業に伺い、視察させていただきましたが、パワーも予想以上で、とても軽快に稼働していました。バッテリー式はケーブルもないため、かなり自由に動き回れます。非常にメリットが大きいと改めて感じられたそうです」

実際に作業する 817充電バッテリー式

817は稼働時間も1回の充電で約6時間と非常に長く、作業範囲は9mで、建設機械20トンクラスと同程度(作業範囲は14トン)。日本メーカーで開発されている電池式は、現在は最大で7トンクラスまでのため、規模、パワーの違いは圧倒的です。

実際に現場で動いている様子を確認した結果、静勝様の817バッテリー式への評価は確かなものになりました。

元井「静勝様では、当初817を破砕機への投入用に使おうと考えておられましたが、ケーブルレスで6時間も稼働できれば、他の作業にも使用できます。購入台数を増やすことも視野に入れて、現在検討を続けられています」

【895視察】スピーディーな動きに納得! オペレーターとの交流も


次に、X社の視察についてご紹介します。
視察先は、オーストリアの工業都市・リンツ。ドナウ河に停泊した船からの荷下ろしに、X社が導入検討中のゼネボーゲン社製マテハン機895を使用しています。

実際に作業を行う895

元井「895の魅力は、何といってもその動きの速さです。パワーがあり、大きな荷物も軽々と持ち上げてスムーズに動きます。X社の方々も、実際に稼働している895を見て、『想像以上のスピードだった!』と感動し、その性能について高く評価してくださいました。

現地で機械を動かすオペレーターからも話を聞くことができ、操作部分の疑問点なども解消できたようです」

817は、幅広い材料に対応することができます。

李沢「日本で資料を見て説明を受けるだけでは、どうしても細かい機械の使い方まで想像できない、実感がわかない部分があると思います。でも、現場で実際に操作している様子を見たことで、機械に対する理解がぐっと高まったようです。

担当者から機械の詳細について解説を受けています。

特に今回の視察では、ユーザー企業の方が非常に親切で、オペレーターが丁寧に操作について説明してくれました。キャビンに乗せてもらいながら、機械操作を間近で見ることができ、X社の方には非常に喜んでいただきました」(後編へつづく)

後編では、海外視察に共通するメリット、現地で得られる質の高い情報や意見交換の意義などについてお伝えします。

後編はこちら