ワイエムエコフューチャー様 24時間稼働のリサイクル工場を支える高度選別・破砕システム ~BRT HARTNER バリスティックセパレーターとUNTHA破砕機で、建設系混合廃棄物の再資源化をさらに高度化~

東京都大田区京浜島に拠点を構える株式会社ワイエムエコフューチャー様の東京エコファクトリーでは、首都圏で発生する建設系廃棄物を中心に、高度な中間処理・再資源化事業を展開されています。
同社は埼玉県草加市と東京都大田区京浜島の2拠点体制を構築。東京エコファクトリーは、都内発生の建設系廃棄物の自区内処理ニーズに対応するとともに、混合廃棄物の高度選別や石膏ボードの再資源化など、資源循環型社会の実現に向けた取り組みを進める拠点となっています。
今回は東京エコファクトリー工場長の赤荻様と、副工場長の岡崎様に、BRT HARTNERのバリスティックセパレーターとUNTHA破砕機の導入経緯や運用状況、今後の展望についてお話を伺いました。
*写真 左から 赤荻様、岡崎様
【導入企業】
株式会社ワイエムエコフューチャー 様
東京エコファクトリー(大田区京浜島)
https://www.ym-e.com/
主な事業内容
- 建設系廃棄物の中間処理
- 石膏ボード再資源化
- 水銀使用製品産業廃棄物(廃蛍光ランプ)・石綿含有産業廃棄物積替え保管
- リサイクル原料製造への取り組み
【導入機械】
■BRT HARTNER (BRTハルトナー)社 ドイツ
・バリスティックセパレーター バリソート BSV40
■UNTHA(ウンタ)社 オーストリア
・ 電気式1軸低速せん断破砕機 XR3000C
取材日 : 2026年6月30日(火)
取材ご担当者 :
・工場統括部長 東京エコファクトリー 工場長 赤荻 宏明様
・副工場長 岡崎 翔様
場所 : 東京都大田区京浜島二丁目8番10号 東京エコファクトリー
1日約150台搬入の工場を支える選別ラインの中核設備 BRT HARTNER バリスティックセパレーター

東京エコファクトリーでは、トラック1日約150台の建設系廃棄物が搬入されます。荷下ろし後に粗選別された廃棄物が機械選別ラインへ投入されており、その中核を担うのがBRT HARTNER社バリスティックセパレーターです。
バリスティックセパレーターでは40mmを基準に、
- 40mmアンダーの細粒物
- 40mmオーバーの軽量物
- 40mmオーバーの重量物
の3系統へ選別します。
重機による直接投入が可能であり、土砂成分や細粒物を適切に除去できることから、後工程におけるリサイクル原料の品質向上に寄与しています。このため、再資源化を進めるうえで非常に重要な設備になっています。また、同型機を2台保有することで、設備の安定稼働を確保できる体制を整えています。
高性能破砕機導入で処理能力と事業の柔軟性が大幅向上 UNTHA XR3000C

バリスティックセパレーターで選別された軽量物ラインの最終工程には、UNTHA社製の破砕機XR3000Cを導入しています。
より高度な再資源化を見据えつつライン構成の最適化を進め、その一環として最終工程に新たな破砕機を導入しました。これにより、処理の流れが円滑となり、ライン全体の処理効率が向上を実現しています。
処理困難物の処理。ベッドマットや複合材も前処理なしで投入可能に
XR3000Cは、軽量物ラインの最終工程での破砕処理に加え、混合物の処理や処理困難物の処理においても活用しています。
XR3000Cの導入により、以前は一般的な破砕機では処理が困難であった
- ベッドマット
- OAフロア
- ネット類
- 乗用車のタイヤ
等、処理困難物の効率的な破砕処理を可能とする手段を確保できたことも、導入効果の一つとして位置付けています。
導入の決め手
XR3000Cについては、木更津マシンパークでの実機見学において、ベッドマットの破砕性能を確認し、処理困難物への対応力を評価できたことが導入の重要な判断材料となりました。他社製品と比較しても高い処理性能が認められ、処理効率の向上に資する設備であると判断しています。
高性能だけではない。静音性とメンテナンス性も高評価
機械性能には非常に満足しています。静かですし、思っていた以上にメンテナンスもしやすいですね。
一般的に破砕機は騒音が大きいイメージがありますが、現場では集塵機の音の方が目立つ場面もあるほどで、作業環境改善にも寄与しています。
今後の展望
今後は、マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリカバリーの一層の推進を図るとともに、繁忙期における円滑な受入体制の確保や多様な廃棄物への対応力向上に取り組み、「リサイクル社会の先駆者をめざして」邁進してまいります。
一方で、16時間以上の長時間運転を継続するバリスティックセパレーターについては、消耗部品の摩耗対策や部品供給体制の強化も重要なテーマとなっています。 搬入は止められません。部品の国内在庫や迅速な供給体制があると非常に助かります。
というご要望もいただきました。
取材後記
バリスティックセパレーターが実際に3種の選別を行っているラインを拝見し、付着物の多い、建設系の混合廃棄物に対して発揮する能力を目の当たりにしました。ラインの要として組み込み、処理が止まらぬよう、メンテナンスも含め2機を使いまわしていただいている体制にも「工場の安定稼働」、「大量処理」「高度リサイクル」の実現に対する強いこだわりを感じました。
バリスティックセパレーターによる効率的な混合廃棄物選別、UNTHA破砕機による処理困難物への対応力向上、そして石膏ボードの高度再資源化。この3つが組み合わさることで、限りある資源を最大限循環させるリサイクル工場が実現されています。
今後もサナースは、資源循環への挑戦を、機械・技術・サービスの各面から支援してまいります。






