明海リサイクルセンター様 既存機と、新規導入機を組み合わせ、ラインを再構築。機械能力を引き出す高度選別ラインを実現 | 株式会社サナース

明海リサイクルセンター様 既存機と、新規導入機を組み合わせ、ラインを再構築。機械能力を引き出す高度選別ラインを実現

明海リサイクルセンター株式会社様

明海リサイクルセンター株式会社様は愛知県豊橋市の工業地区、明海町に国内最大級の電炉を構えた巨大な生産拠点を構える親会社トピー工業株式会社様の一角に拠点を構え、地の利を生かした、親会社様との連携によるワンストップでの鉄リサイクルをはじめ、廃自動車、建築廃材、廃棄自販機などからの、非鉄のリサイクルにも取り組まれています。

国内最大級、4,000馬力のシュレッダーを中心に、鉄選別、非鉄選別、金属の高度選別、選別後のダストからコークス代替品の固形燃料生産までを手掛けゼロエミッションリサイクルシステムを構築されています。

今回は弊社の機器を使って実現された、非鉄金属選別ラインの再構築について、製造部専門部長 畑中様、企画部部長 五十嵐様、製造部部長 高田様 企画部 髙松様にお話を伺い、工場をご案内いただきました。

【導入企業】
明海リサイクルセンター株式会社 様
https://www.akemi-rc.co.jp/
トピー工業様 連結子会社

【導入機械】
■STEINERT(シュタイナート)社
・ISS200(電磁誘導センサー選別機):  金属・ステンレス選別
・NES150(渦電流選別機 エディーシー)  : 非鉄金属選別
・UME95(吊下げ磁選機): 鉄選別

■SPALECK(シュパレック)社
2段式ふるい分け機 コンビスクリーン(3D + フリップフロー): 粒度選別

取材日 : 2026年2月9日(月)
取材ご担当者 :
・製造部 専門部長 畑中 様
・企画部 部長 五十嵐 様
・製造部 部長 高田 様
・企画部 髙松 様
場所 : 〒441-8510 愛知県豊橋市明海町1番地 トピー工業株式会社 豊橋製造所内

左から 髙松様、高田様、畑中様、五十嵐様

シュレッダープラントの生産力に追いつかなかった、かつての非鉄金属選別ラインから、4Sを実現した効率の良い非鉄選別ラインへ

STEINERT社製の渦電流選別機と、電磁誘導センサー選別機を導入したのは実は弊社が販売店となる前でした。しかしながら、4,000馬力もの破砕機を有するシュレッダープラントから出る非鉄金属類の処理には量が追い付かず。結局は、ミックスメタルの多くを2次処理先に転売する状況でした。この状況を改善し、処理量と、選別精度、付加価値を改善し再資源化率の向上と収益改善、CO2削減を目指し、2025年に敷地内に既存機も含めた2ラインの非鉄金属選別ラインの稼働を開始し、自社処理を実現しています。

再構築した非鉄金属選別ラインは、サナースが推奨する4Sコンセプト(注1)で構成され、非常に効率の良い選別ライン構成になっています。
シュレッダープラントから風力、磁力で選別された、ミックスメタルが非鉄金属選別ラインに投入されます。
定量供給機を経て、吊下げ式磁選機(STEINERT社製)で、シュレッダープラントで取りきれていない鉄を選別したのちに、2段式ふるい分け機 SPALECK社製のコンビスクリーンで8mm~30mmと、30mm~100mmの2種類に粒度分けされます。ここから、2つの選別ラインに流れます。基本構成は同じ。STEINERT社 渦電流選別機エディーシーを経て電磁誘導センサー選別機ISSへ。ステンレス、アルミを選別し、最後に手選別で、銅、真ちゅう、基板などをピッキングします。小さい粒度のラインは、既存の機器で構成され、粒度の大きいものは非鉄金属選別ラインの再構築の際に導入をした、既存機よりもベルト幅が広い機種を設置しています。

1時間当たりの処理量は4t。現状は設置工事中の在庫の処理も含めての稼働ですが、在庫処理が終わった後にはシュレッダープラントから排出されるミックスメタルの大部分を処理できる見込みです。既存機と、新規導入機器を生かす4Sコンセプトのライン設計で目的としていた、量と、質の改善をすることができました。
2025年9月より稼働を開始し、それまで外部に販売していたミックスメタル処理を内製化したことにより、再生資源原材料生産力が大幅に向上、非鉄スクラップからの収益拡大が期待されます。

 

左から STEINERT UME95(吊下げ磁選機) → SPALECK 3Dコンビスクリーン(2段式ふるい分け機)→ STEINERT NES150(渦電流選別機)→ STEINERT ISS200(電磁誘導センサー選別機)

ライン、機械の満足度について伺わせてください。

STEINERTの機械の選別能力はある程度わかっていましたが活かしきれていませんでした。

今回のラインでは、なんといってもSPALECK社の2段式ふるい分け機を入れたのが大きいですね。故障も少なく安定稼働しています。2段式ふるい分け機を入れたことにより、後工程の渦電流選別機の精度が格段に上がり、能力を最大限に引き出せるようになりました。このライン設計で渦電流選別機は本来の役割を果たすことができるようになっています。

ISSは、「オールメタル」として販売してきた物の価値を変えてくれています。

「ステンレス」など母材に応じて設定を変えながら運用していますが、まだ最適な設定を模索中です。

ISSだけ再投入したりなど運用での改善工夫も必要ですが、選別の結果については評価をしています。

弊社の評価もぜひ伺わせてください。

既存機はサナース以前の販売店から購入したものでしたが、サナースが販売店になってからは、メンテナンスなど技術部門の方がしっかりと対応をしていただき、今回の非鉄金属選別ラインの再構築に当たっても良いご提案をいただいたと思います。

しいて言うなら技術サービスは良いものの部品価格は気になるところですね。

今後の事業展望

今後も、リサイクル、リユース需要の高まりを踏まえ、これまでリサイクル事業で培った知見を生かし、循環型ビジネス分野における成長事業の創出に取り組んでいきたいと考えています。
また、現状手選別で行っている作業を将来的には機械に置き換えることを考えていきたいと思っています。

取材後記

今回取材をさせていただき、まず感じたことは、出したい結果を明確に描いて、お取り組みをされているということでした。
リサイクルの高度化、ゼロエミッションのさらなる進化と施策で、今回弊社の機械を導入という選択をしていただいたと思います。再生原材料と、ダストから生産されるコークス代用品を使用するトピー工業様と同じ敷地にあることもあり、輸送で発生する余分なCO2排出もなく効果的に資源循環を実現されています。
さらに、ラインの設計に当たり、機械設置環境や、作業員の方たちの作業環境にも十分配慮。設定を試行錯誤されている中とはいえ、ISSに2度通すなど丁寧な運用をされています。
ゼロエミッションフローへのこだわりが、収益性も改善し、資源も、事業業績も好循環を生んでいる、素晴らしい工場を取材させていただき感謝いたします。

(注1) サナースが推奨する4Sコンセプトとは、高度選別を実現する4つの重要な工程。

Stream Management ストリームマネジメント(定量供給)
ラインに流す量を確実に定量に保ち、後段機器の安定稼働を図る

Screening スクリーニング(粒度管理)
適切な粒度(大きさ)に選別し大きさを合わせることで、後段機器の能力を最大化する

Segregation / Separation セグリゲーション(物性分別)
軽/重 磁性、2D/3D などの判定を行い物性ごとに選別することで高度選別精度を上げる

Sorting ソーティング(高度選別)
センサーを駆使した高度選別。高品質の再生資源を生産する

今回ご紹介した製品

導入事例

東港金属様に納入したSteinert ユニソートブラックアイ
2024/11/05

黒色プラスチック選別機ブラックアイ 東港金属様に納入

処理ラインの概要を日刊産業新聞様で紹介いただきましたのでご覧ください。 こちらではゼネボーゲン社のマテハン機とマルチローダーも5台稼働しており、紹介していただいております。