巖本金属様はよりよい環境を次世代へ繋ぐべく金属リサイクル事業を主に環境リサイクル業を行っている1970年に設立された会社です。11の工場で月に約7万トンの金属スクラップを処理しています。
巖本金属様の最大の工場である愛知川工場(滋賀県)に電気式マテリアルハンドリングマシーン(マテハン機) SENNEBOGEN(ゼネボーゲン)社製 830Eを導入いただきました。
今までは特注のエンジン式油圧ショベルで材料をシュレッダーに投入されていましたがコストを考慮しつつ自動車スクラップの受け入れ増加に対応するため、導入されたとのことです。
今回この機種のオペレーションをされている杉野久雄様にお話を伺いました。
杉野様は巖本金属様で約30年の経験あるオペレーターです。
「見通しの良いキャビン」– クリアな視界がもたらす生産性
杉野様のキャビンはクローラーの上に長さ4.5mのパイロン(円柱)を乗せ、その上にあるためスクラップヤードを見下ろすことができる高さがあります。杉野様の主な業務はトレーラーからの金属スクラップの荷下ろしとシュレッダーへの投入です。
前の機種ではトレーラーから材料を下す時に荷台の中が見えず感覚に頼り作業することが多かったそうです。
ブロック状のスクラップメタルが3段積み重なって搬入されてきた場合、一番下のブロックは全く見えず、掴んだとしてもうまく掴めていなかったため落としてしまい、作業を遅らせてしまうことがありました。
今回導入いただいた電気式 マテハン機 SENNEBOGEN 830Eは4.5mのパイロンの上にキャビンがあります。
前使っていた機種にはありませんでしたが、キャビンには上昇機能があり視界高さは最大で約10mにもなります。
この大幅な視界向上により感覚による作業とそれに伴うストレスが軽減され、作業のスピードと精度、そして何より重要な安全性が向上しました。
またシュレッダーの投入口の高さは約7mなので投入口を確認しながら作業ができます。
杉野様によれば視界高さが1m上がるだけでも随分と作業のしやすさが変わるそうです。
キャビンを含む上部ボディが4.5mのパイロンの上にある利点は他にもあります。
以前、杉野様は車両の後方に常に注意していなければなりませんでした。
今まで使っていた機種の上部ボディは地面に近いため、旋回の際に周りの物にぶつからないようにしなければいけなかったからです。
今はボディが地上から高い位置にあるため周りに物がなく後方確認に使う時間を前方の作業に使えるので作業が効率的になりました。
快適なシート – 肩こりと腰痛が改善しました
SENNEBOGEN のキャビン Maxcabのエアスプリングコンフォートシートは、すべてのSENNEBOGEN製品に標準装備されています。運転席全体が、最新の人間工学に適合するよう巧妙に最適化されています。杉野様はMaxcabで作業するようになってから疲れが少なく、肩こりや腰痛も和らいだそうです。シートには暖房付きオプションもあるので、厳しい冬の作業にも耐えられるようになっています。
また、杉野様は「今まで乗ったことのある他のマテハン機の中でMaxcabは一番広いと感じた。」とおっしゃっていました。
楽になった毎日のメンテナンス
それまで使っていた特注の油圧ショベルはエンジン式であった為、朝から夕方のシフトでエアフィルターの清掃や給油のメンテナンスに毎日1時間費やしていました。またエンジンは地面に近く、粉塵はラジエーターの詰まりを引き起こしました。特に夏場はよくオーバーヒートをおこしたので杉野様は冷却や修理などに多くの時間をとられていたとのことです。
電気式のマテハン機 830Eになってからは、給油やラジエーター清掃の必要がなく、オイルレベルをチェックする程度です。 また830Eには、ボタンを押すだけで粉塵を簡単に吹き飛ばす逆回転ファンも付属しており、快適なキャビンを離れることなく、電気モーターと油圧ポンプを冷却するための空気の流れを確保します。
杉野様は「今までと比べるとまるで何もメンテナンスしていないような感じです。」とおっしゃっていました。
パワーが上がった
SENNEBOGEN 830Eは 132 kW, 400 Vの電気モーターを搭載しアームが伸び切った状態でも高い持ち上げ能力を誇ります。杉野様は今まで使っていた特注の油圧ショベルと比べ「パワーが上がった。」とおっしゃいました。
今までに5台のSENNEBOGEN製品を導入頂きました
巖本金属様には愛知川、京都、大阪の3つの工場で、5台のSENNEBOGEN機種を導入頂きました。今回紹介した電気式マテハン機の他にも、自動車シュレッダーダスト(ASR)の選別後の残渣をトラックに積み込むマルチローダー 305やエンジン式マテハン機の830E。
非鉄金属のハンドリングを屋内で行う電気式マテハン機825Eも導入いただきました。
高いカスタマイズ性
SENNEBOGENのマテハン機はモジュール設計になっており、その組み合わせは16,000通りもあります。これにより巖本金属様のご要望にマッチした製品を提供することができました。巖本金属様の川崎忠司部長は
「SENNEBOGENのマテハン機は、機械の高さ、効率を上げるためのアームの長さ、エンジン式または電気式、屋内もしくは屋外での使用、クローラ式やタイヤ式といった足回りの構成など、弊社の様々な要望を満たす機械を提供してくれました。
またサナースは関西にも拠点があり、メンテナンスやアフターサービスが迅速で丁寧。国産部品にも汎用性があるため便利かつ安心。」とコメントをくださいました。
詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。
この度 株式会社サナースはドイツ NEUERO(ノイエロ)社のニューマチックアンローダーの取り扱いを始めました。
バイオマス燃料のPKS(パームヤシ殻)や穀物などの粉体貨物を船から吸い上げて荷揚げする港湾荷役機械です。
NEUERO(ノイエロ)はニューマチックアンローダーを世界で販売。
汎用機として量産し、改良を積み重ねることで、処理能力の向上と省エネ化を進めてきました。
様々な仕様があります。
詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。
>ニューマチックアンローダー製品ページへ この度、センサー選別機 STEINERT(シュタイナート)社製 KSSコンビネーションソーターと
定置型電気式マテハン機SENNEBOGEN(ゼネボーゲン)社製マテリアルハンドリングマシーン835、マルチローダー355Eを株式会社イーストコア様 (本社:宮城県仙台市)に導入頂きました。
導入先の産業廃棄物の中間処分と金属スクラップ加工の複合リサイクル施設「岩沼ENSA(エンサ)」をが発行する月刊メタル・リサイクル・マンスリー 10月号(株式会社 日刊市況通信社発行)で紹介いただきました。
産業廃棄物の処理施設の設備導入を検討していらっしゃる方是非ご覧ください。
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>イーストコア シュレッダープラントを開設
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