この度、NEW環境展に出展することになりましたのでお知らせ致します。
  • 主催者公式ページ
  • 日時 : 2023年5月24日(水)~26日(金)
  • 会場 : 東京ビッグサイト
  • サナースブース位置 : 東3ホール A372
    NEW環境展2023 サナースブース位置
  • 主な紹介製品 :産廃の選別プラントの上流から下流までの工程で使う欧州機械をご紹介します。

    大型の破砕機投入機(マテハン機)
    金属や廃プラ・黒や軽量プラスチックを選別する為のX線、近赤外線、カラーカメラを搭載したセンサー選別機。
    金属を回収する為の磁選機や非鉄金属選別機といった様々な選別機
カタログや動画を用いて、金属・木くず・廃プラスチック・リサイクルに関連する製品の御説明を行います。
皆様のご来場をお待ちしております。
お誘い合わせの上お越し下さい。

この度 SENNEBOGEN 835Eを導入頂いた大分バイオマスエナジー合同会社様にお話を伺いましたのでご紹介いたします。

大分バイオマスエナジー合同会社様は、SENNEBOGEN のマテリアル ハンドリングマシーン 835 E を2021年に導入されました。22,000 kW のバイオマス発電所の連続運転において、機械は能力をフルに発揮し、そのサービスのしやすさと使いやすさで発電所の安定した稼働に貢献しています。

大分バイオマスエナジー合同会社様のバイオマス発電所は、発電能力22,000 kWで1年間に一般家庭 60,000 世帯分の電力を発電しています。年間 70,000 トンのパームヤシ殻 (PKS) と120,000 トンの木質チップを燃料として使用しています。
バイオマス発電所の燃料供給に、SENNEBOGENのマテリアルハンドリングマシーン 835 E を使用しています。
835Eは1年間 365日、朝と夕方 1時間程度稼働し、パームヤシ殻(PKS)の大きなホッパーへの投入と移動・積み上げを行っています。

大分バイオマスエナジーでPKSを掴むマテハン機 ゼネボーゲン

SENNEBOGEN 835 E は長さ18mのブームと3.5 m3のバケットを活かし、大量のパームヤシ殻(PKS)を迅速かつ効率的にハンドリングします。 これにより、継続的な燃料供給を可能にしバイオマス発電所の安定した稼働に貢献しています。

大分バイオマスエナジーを海側から見た 材料ヤードが見える

操作しやすくメンテナンスしやすい

SENNEBOGEN のマテハン機はオペレーターが使いやすいように設計されており、シンプルで直感的に操作できます。
SENNEBOGEN 835Eのオペレーターを務める燃料管理グループの田中伸二様は約1年前、こちらのバイオマス発電所が稼働を始めるタイミングで入社されました。
それまでは重機のメンテナンスのお仕事はされていましたがオペレーションの業務はやったことがなかったそうです。

「これまで重機を操作する仕事はしたことがありませんでしたが、この機械の操作は特に問題ありませんでした。タイヤ式なのでヤード内の移動が速いですし、アウトリガーを出せるので安定感があっていいですね。またオートグリスなので毎日グリスを補充する必要が無く助かります。まったくメンテナンスをしているという実感がありません。」
と、田中様はおっしゃいました。

環境に優しいマテハン機

ゼネボーゲン835Eは、材料のハンドリング性能が良いというだけでなく、環境にも配慮されたマシンです。
835Eのエンジン・動力伝達機構・および排気システムは最新の技術を用いているため低燃費で二酸化炭素排出量を少なくします。
これにより大分バイオマスエナジー合同会社様のバイオマス発電所のテーマである「環境に優しい」を実現する一助となっていると自負しています。

大分バイオマスエナジーの皆様とサナースとゼネボーゲンアジア
上段 オペレーション担当 田中様
左から 大分バイオマスエナジー合同会社 発電所 副所長 河津誠治様、 管理部長 福山智大様、SENNEBOGEN アジア・パシフィック Jason Jace Ang、サナース 営業部 佐藤

詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。



サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともに、ドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。
前編はこちら

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄

後編は、海外視察全般に共通するメリットや現地での情報交換の意義などについてお伝えします。

海外視察だからこそ得られるメリット!


ユーザー企業で実際に稼働している機械を見ていただき、株式会社静勝様、X社様ともに大変有意義な視察だったと感想をいただきましたが、実は、海外視察で得られるものは、「実際に動いている機械を確認すること」にとどまりません。

その意義を、元井は次のように語ります。

元井「検討している機械以外でも学びや収穫があった、とおっしゃる企業が非常に多いですね。

海外では、日本とは考え方が異なる部分も多く、似たような機械でも使い方が違っていたり、手順が逆だったりすることがあります。そこで現場の担当者と意見交換すると、新たな発見やヒントを得ることができ、とても参考になるそうです。

また、今回の静勝様のように、今後目指していく分野で既に実践を積み重ねている企業に訪問できると、より直接的な情報を得ることができ、メリットの多い視察になると感じますね。

静勝様が訪問した企業は、産業廃棄物リサイクルのスペシャリストを有し、リサイクル率の向上と最終処分場へ投入する廃棄物の減容に取り組んでいます。これは、まさに静勝様が目指す方向であり、その考え方や実践内容などを詳しく説明いただいたことで、勉強になった点が数多くあったそうです。

非常に意義深かったと振り返っていらっしゃいました」

李沢「私たちが視察をコーディネートする際には、実は、上記のような『プラスアルファ』を盛り込めるように、常に意識しています。

そのために、機械へのご希望、『機械を触ってみたい』『実際に中に入ってみたい』などを反映するだけでなく、お客様が今現在どのような事業をされており、今後どんな展開を検討されているのかなども含めて、詳細に視察先(今回でいえばゼネボーゲン社)に詳しく伝えています。
実働する 817充電バッテリー式

それらを踏まえた上で、ゼネボーゲン社は、業務内容はもちろん、同じ目的や志を持つユーザー企業候補を選定してくれるんですね。ですから、『ただ実動している機械を見る』だけでない、有意義な学びやヒントが得られる視察になるのではないかと思っています」

メーカーとユーザー企業 信頼関係を実感できるシーンも……


ゼネボーゲン本社、アジア(シンガポール)支社、ユーザー企業など、視察にはさまざまなメンバーが参加しました。そうした中で、それぞれの対応や連携、お互いの良い関係性などが垣間見えた部分もありました。

元井「今回の視察では、両者ともに、ゼネボーゲン社自体の立ち位置、姿勢などにも自然な形で触れることになり、結果として信頼が深まったのではないかと感じています。

アテンド先の選定がすばらしかったことは先ほども述べましたが、視察には必ず複数人が同行して、要所要所で丁寧な説明を行ってくれました。こうした対応により、知りたいと思っていたこと以上の収穫があったようです。

また、視察中のちょっとしたやりとりから、ゼネボーゲン本社とユーザー企業の担当者の信頼関係が伝わってきましたね。きちんとフォローアップしてくれる姿勢、誠実さが実感でき、取引先企業として『これなら大丈夫!』と安心されたのではないでしょうか。

SENNEBOGEN 本社工場の様子

さらに、今回ゼネボーゲン本社の工場も訪問しましたが、こちらは社長自ら出迎えてくれました。コロナ禍でまだまだ海外渡航が難しい状況のなか、遠くアジアから視察に来てくれたことを、ゼネボーゲン社自体が感謝していることの表れですね」

李沢「ゼネボーゲン社と常々やりとりしている私としては、社長自ら歓迎の意を表してくれたことは、非常にうれしかったですね。

ゼネボーゲン社とのお付き合いはもう10年以上ですが、当初は日本で販売するためにネックとなった法律への対応など、ともに努力を積み重ねて販売までこぎつけた、という経緯があります。

その後は毎年サナースから技術者を派遣し、メンテナンスなどの協力関係を深めていくことで、現在のような信頼関係を築くことができたと自負しています。

サナースとゼネボーゲン社、相互の信頼関係があってこそ、お客様に自信を持って機械をおすすめできると考えています。これからも、こうした関係を損なうことなく、深めていくよう努力していきたいです」

世界に触れることが大きなプラスになる! 海外視察の意義


コロナ禍以降、対応が難しくなった海外視察ですが、今後はお客様のご希望などに応じて、適宜実施していきたいと考えています。

改めて、海外視察の意義を担当者二人に聞きました。

李沢「繰り返しになりますが、海外視察では単に『機械を見る』ことにとどまらず、その現場で該当機械をどのように活用し、マネジメントをしているのかなども含めて情報交換することが貴重な機会になり、お客様の今後につながっていくと考えています。

チューリッヒ湖でのクルージング(以前の視察にて撮影)

また、現地の風土や文化について知ることも、意外と大切な要素だと考えています。機械の開発理由や背景などの理解にもつながってきますからね。

現地のお店で食事をしたり、自然と触れ合ったり、ちょっとしたことですが、そうした時間も大切に視察をアレンジしていけたらと思っています」

スイスとリヒテンシュタイン国境付近(以前の視察にて撮影)

元井「今回視察で見ることができたゼネボーゲンのマテハン機は、世界中で広く使用されている機械ですが、なぜか日本ではあまり取り入れられていない現状があります。

しかし決して、『日本だと使いにくい』というわけではありませんので、非常にもったいないと感じています。

現地でのデモンストレーションの様子(895)

その性能やパワーは素晴らしく、ゼネボーゲンのマテハン機を適材適所で活用することが、日本企業の飛躍につながると感じます。

ゼネボーゲンの機械をはじめ、ヨーロッパ製の機械は日本に導入されていないものも多いので、必要に応じて海外への視察なども行いながら、これからもお客様の成長につながる機械を提供していきたいです」(おわり) サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともにドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

ご参加いただいたのは、現在ゼネボーゲン社製機械の導入を検討している2社の方々。「機械の詳細はもちろん、ユーザー企業の『生の声』を聞くことができ、充実した視察だった」という、嬉しいコメントをいただきました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。

前編は、ドイツ及びオーストリアのユーザー企業に伺い、日本にはまだ導入されていないゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式、895について、それぞれ視察いただいた様子をお伝えします。

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄
 

【視察に参加したお客様】

◆株式会社静勝
カーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)の新工場設立を目指しており、そこに設置する機械を選定中。
ゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式の導入を検討している。

◆ X社(穀物等を取り扱われている港湾サイロ事業者)
穀物等を扱うため、それに対応できることに加え、さらに持ち上げ能力が大きく、スピーディーに荷揚げができる機械を選定中(数年後の入れ替えに向けて、候補機を選定中)。
世界最高水準を誇るゼネボーゲン社のマテハン機895の導入を検討している。

【817充電バッテリー式視察】日本国内にはない最新機種の実力を実感


株式会社静勝が導入を検討しているゼネボーゲン社のマテハン機817充電バッテリー駆動式は、日本では10月に発表されたばかりの最新機種です。

ゼネボーゲン社 817充電バッテリー式

元井「静勝様では現在、『CO2排出ゼロ』の新工場開設のための準備中で、工場内で使用する機械として、当初はケーブルでつなぐ電気式のものを検討されていました。そんなときにタイミングよく、このゼネボーゲン社817充電バッテリー式が登場し、有力候補になりました。

日本メーカーの機械はほとんどがディーゼルエンジン式なので、そもそも電気式の機械へのイメージがあまりなく、実際に見るまではピンときていない部分もあったかと思います。

しかし、現場で実際に戦力として動いている姿を見て、印象は大きく変わったようでした。

ドイツのヴュルツブルクという街にあるリサイクル企業に伺い、視察させていただきましたが、パワーも予想以上で、とても軽快に稼働していました。バッテリー式はケーブルもないため、かなり自由に動き回れます。非常にメリットが大きいと改めて感じられたそうです」

実際に作業する 817充電バッテリー式

817は稼働時間も1回の充電で約6時間と非常に長く、作業範囲は9mで、建設機械20トンクラスと同程度(作業範囲は14トン)。日本メーカーで開発されている電池式は、現在は最大で7トンクラスまでのため、規模、パワーの違いは圧倒的です。

実際に現場で動いている様子を確認した結果、静勝様の817バッテリー式への評価は確かなものになりました。

元井「静勝様では、当初817を破砕機への投入用に使おうと考えておられましたが、ケーブルレスで6時間も稼働できれば、他の作業にも使用できます。購入台数を増やすことも視野に入れて、現在検討を続けられています」

【895視察】スピーディーな動きに納得! オペレーターとの交流も


次に、X社の視察についてご紹介します。
視察先は、オーストリアの工業都市・リンツ。ドナウ河に停泊した船からの荷下ろしに、X社が導入検討中のゼネボーゲン社製マテハン機895を使用しています。

実際に作業を行う895

元井「895の魅力は、何といってもその動きの速さです。パワーがあり、大きな荷物も軽々と持ち上げてスムーズに動きます。X社の方々も、実際に稼働している895を見て、『想像以上のスピードだった!』と感動し、その性能について高く評価してくださいました。

現地で機械を動かすオペレーターからも話を聞くことができ、操作部分の疑問点なども解消できたようです」

817は、幅広い材料に対応することができます。

李沢「日本で資料を見て説明を受けるだけでは、どうしても細かい機械の使い方まで想像できない、実感がわかない部分があると思います。でも、現場で実際に操作している様子を見たことで、機械に対する理解がぐっと高まったようです。

担当者から機械の詳細について解説を受けています。

特に今回の視察では、ユーザー企業の方が非常に親切で、オペレーターが丁寧に操作について説明してくれました。キャビンに乗せてもらいながら、機械操作を間近で見ることができ、X社の方には非常に喜んでいただきました」(後編へつづく)

後編では、海外視察に共通するメリット、現地で得られる質の高い情報や意見交換の意義などについてお伝えします。

後編はこちら