今回ご紹介する中川工業株式会社様(以下、敬称略)は、富山市内で林業や土木、廃棄物処理業など、幅広い事業を展開しています。
2023年3月に、ドイツ・アルレコ社の高速破砕機AK640VE(電気式)を導入いただき、現在順調に木質チップの生産量を増やしています。

前編は、当社営業の山下陽介に、導入までの検討経緯や会社のビジョンなどについて話を聞きました。

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電気式高速破砕機・AK640VE導入に至った経緯


2021年、山下は前任者から中川工業の担当を引き継いだあとの状況について、こう説明します。
 
営業担当の山下陽介

営業担当・山下(以下山下):
「中川工業はそれまで、エンジン式の高速破砕機を使用されていましたが、工場全体でCO2削減を加速させていくために、電気式に切り替えたいという意向をお持ちでした。

前任者が実際に電気式のAKシリーズを導入している現場にご案内するなど、ご検討のサポートをしていました。現場を見たり実際に導入された事業者の方に話を聞いたりして、具体的なイメージを持つことができたようですね。

私が担当を引き継ぐ時には、導入に向けて詳細部分の調整などを行う段階に入っていました」

実際に稼働するAK640VE

中川工業がAKの導入前に使用していたのは、国産の破砕機でしたが、輸入機械の導入について、不安などはなかったのでしょうか。
中川社長は非常に研究熱心で、常に時代の一歩も二歩も先を見ていらっしゃる方です。目標実現のために、さまざまな試行錯誤も厭いません。その一つの手段として、性能の良い機械の導入を検討されていたのだと思います。

電気でも効率的に動くかどうか、目指す方向に近づいていけるかどうかを重視する機械を探していたところ、輸入機械になったということではないでしょうか。

もちろん、故障時などのフォローアップ体制などは気にされていましたので、メンテナンス面でのサポートについては、しっかりと継続してアフターサービスしていく旨をご説明しました」

 

「CO2排出ゼロプラント」を目指して

エンジン式を使用している場合、電気式に替えるためには工事が必要となるなどのハードルがあり、二の足を踏む経営者もいます。しかし、中川工業の社長には、そうした面は一切なかったといいます。

山下:
「中川社長は当初から、電気式に非常に強い関心を持たれていました。デメリットが強調されがちな電気式機械ですが、エンジン式に比べて機械の寿命が長く、長期的な視点で見れば有利な点の方が多いです。

そのあたりは、私たちの説明に加え、視察を通して納得いただいたようでした。

また、中川社長は今後、二酸化炭素を排出しない『CO2ゼロプラント』を実現したいという構想もお持ちです。その第一段階として、電気式のAK640VEの導入が位置付けられていたのだと思います。

油圧ショベルなども電気式のものを導入されており、現状でもCO2の排出はかなり削減されています。環境面に対する意識がとても高い会社です」

電気式の機械が複数稼働する中川工業のプラント

未来を見つめ、社会のために挑戦し続ける会社

中川社長の探究心は、高速破砕機だけに留まらず、非常に多岐に渡っているといいます。

山下:
「中川社長には、導入いただいた破砕機以外にも、林業機械やバイオマス発電に関する情報など、訪問時やお電話でたくさんご質問をいただきました。

私自身は、それにお応えするのに精一杯だった面もありますが、社長とお話しさせていただくなかで、『未来をしっかりと見据え、社会のために今後進む道を自ら開拓していく姿』を見せていただき、大変感動しました。

社長が目指す未来を実現するために、少しでもお役に立ちたいという気持ちで、これまで伴走してきましたね」
 

自社だけでなく、地域社会全体を盛り上げながら循環型社会を築く

廃棄物からの木質チップ生産、CO2ゼロプラントの実現など、中川社長の環境配慮を重視する姿勢は一貫しています。

山下:
「中川工業は元々林業からスタートされた会社ということもあり、木材関連の再資源化などには常に注目されてきました。

また、バイオマス発電やバイオガス発電・熱利用などについても高い関心を持たれています。これまでも、発電事業などに強い協力会社の方や、セミナーなどの情報をご紹介させていただきました。

中川社長の目には、他の団体や会社と協力して再生可能エネルギー事業に取り組むことで、地域全体を盛り上げ、活性化しながら循環型社会を築いていきたい、という明確なビジョンがあります。

自社にとどまらず、地域全体で環境に配慮しながら発展していこうとする姿は、とても頼もしいと感じます。今後もできる限り、サポートさせていただきたいです」

AK640VEでチップ化する様子

後編では、AK640VE稼働後の状況(生産量やオペレーターの作業環境、コスト面の変化)、今後の展望などについて、中川社長ご自身にお話を伺います。

(後編へつづく)

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アルレコ社・高速破砕機AKシリーズ 富山市内で林業や土木、廃棄物処理業など、多岐に渡る事業を展開している中川工業株式会社様(以下、敬称略)。

本記事では、2023年春に導入いただいた、アルレコ社・高速破砕機AK640VE(電気式)の経緯や稼働状況などをご紹介しています。

前編では、当社営業の山下陽介に導入までの検討経緯などについて話を聞きました。後編は、社長の中川一郎氏へのインタビューをお届けします。

AK導入後の詳しい稼働の様子やメンテナンスの状況に加え、今後の再生可能エネルギー動向を見据えた展望など、幅広い視野を持って事業を展開する中川社長に、その熱い想いを語っていただきました。

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中川一郎社長

信頼できるスタッフと幅広い製品ラインナップが決め手に!

−−アルレコ社・AK640VEの導入にあたり、実際に使用されている事業所を視察された際、どのような印象を持たれましたか?

中川社長:
「サナースの営業の方と一緒に、3カ所程度現場を見せてもらいましたが、実際に動いている様子を見て、それまで説明を受けていた通り、処理能力がかなり高いと感じましたね。

それに、使用している方の声を聞けたのがとてもよかったです! 彼らの話から、実際の稼働も、おおよそ私が抱いていたイメージ通りだなと確認できました。

音が静かなことも印象的で、実感を伴って電気式のメリットを理解できましたね

−−AK640VEを導入した一番の決め手は、やはり「処理能力の高さ」だったのでしょうか?

中川社長:
「う〜ん、それはすごく微妙かな(笑)。処理能力はもちろん大きな要素ですが、それだけではないですね……。 機械の性能が良いことは大前提として、その後の対応面についても気にかけていました。AKは海外製だから、メンテナンスなどのアフターフォローをしっかりしてくれるかどうか。ここが大事なポイントでしたね」

−−サナースなら、「(フォロー体制も)大丈夫そうだ」と思っていただけたのでしょうか?

中川社長:
「そうですね、営業スタッフが信頼できると感じました。説明を聞いたり、やり取りしたりしていると、だいたいわかるんですよ。こちらの要望にも、誠意を持って一生懸命対応してくれていましたし、ここなら大丈夫かなという想いがありました。
もちろん、個人的な信頼関係だけでなく、会社全体としての体制もしっかりしていると感じました。それに、今回導入した高速破砕機だけでなく、林業やバイオマス発電系の機械など、サナースが多様な製品を扱っていることも、導入を後押しした面がありましたね。
今後は、林業機械の導入なども視野に入れて検討しており、いろいろと相談や連携ができそうだなと感じています」

サナースが取り扱う林業機械・タワーヤーダー

−−実際、稼働後のメンテナンスやフォローアップはいかがですか? ご期待に添えているでしょうか……。
中川社長:
「導入後も、営業担当の方が素早く迅速に対応してくれますし、フットワークの良さはずっと変わりませんね! 不具合や故障など、何も起こらないに越したことはないですが、機械はなかなかそうもいきませんからね。やっぱりメンテナンスが大事になるので、サナースさんは対応が非常に早くて助かっています」

−−そうした声をいただいて、一安心しました。
 

生産量は2倍 ランニングコスト3〜4割カット さらに作業者のストレス低減も!!


−−AK640Vを導入されてからの、チップの生産量はいかがでしょうか。

中川社長:
「これまでと比較すると、2倍くらいになりましたね!
機械の能力的には3倍程度生産できる力がありますが、当社が作るチップはかなり細かいので、一般的なサイズのチップより量が少し抑制されてしまうんです。でも、その分余裕を持って稼働することができています。

破砕機から排出されたチップ材

以前の機械はかなり目一杯、90%以上で動かしていましたが、今は60〜70%の力で生産量が2倍ですから、やっぱり段違いですね。
AKは電気式なので、メンテナンス自体にかかる時間はかなり少なくて済みますが、点検したり掃除したりしながら、休ませる時間はやっぱり必要です。少ない稼働時間で生産量を確保できることは余裕を持った作業につながり、機械にも、機械を動かす人にも優しいと感じています」

−−AKのランニングコストについて、これまでの機械と違いはありましたか?

中川社長:
「コスト面ではかなり変化がありました。ランニングコストでいうと、おおよそ3〜4割削減できましたね。
視察で訪ねた会社からも同様の話を聞いていたので、予想通り順調にコストカットできているという感じです。
そして、先ほども少し触れましたが、メンテナンス面ではかなり楽になりました。燃料を追加する必要がないですし、点検事項もとても少ないので、作業員も喜んでいます」

−−その他に、現場で作業する方々から挙がっている感想などはありますか?

中川社長:
「何といっても音が静かだから、作業しやすいようです。大きな音の中で長時間作業していると、どうしてもストレスを感じてしまいますよね。騒音が低減し、快適度合がアップしました。

AK640VEに材料を投入する様子

あと、電気式は安全面でもメリットがあると感じていますね。燃料を使っていないので火災の心配が少なく、排熱もエンジン式とは質が異なります。そうした面でも、仕事環境が向上したと思います。
効率が上がったことで、余裕を持って作業に取り組めるという安心感も大きいですね」
 

プラント全体で脱CO2を目指し、SDGsに貢献!


−−その他の機械も電気式に切り替えて、CO2を排出しないプラントを目指しているとお聞きしました。

中川社長:
「少し前に、油圧ショベルも電気式のものを導入しました。 エンジン式から電気式に切り替えていくことで、着実にCO2削減を実現していきたいと考えています。

プラント内の作業風景

廃棄物処理を行えば、以前は単なる「ごみ」であった木の枝や幹が、木質チップなどの燃料に生まれ変わります。こうした面でも、当社で処理事業を開始した時から、地域の事業者に必要とされている実感がありましたが、この数年は、さらにそこからもう一歩進んでSDGsや脱炭素の考え方が浸透しています。ですから、処理事業そのものだけでなく、プラント自体のCO2削減も求められていると実感します。
繰り返しになりますが、電気の機械に切り替えていくことで、環境面はもちろん、騒音の問題も解決できますから、地域住民の方々にも良いことだと感じます。今はまだ途中段階ですが、CO2を排出しないプラントを目指して、これからも電気式の機械を導入していきたいです」

中川工業の事務所

−−中川社長の環境への熱い想いの原点は、どこにあるのでしょうか?

中川社長:
「当社は元々、先代が林業から始めた会社なので、山で仕事をさせてもらってきた、という意識は強いかもしれません。
実際に自然の中で仕事をしていると、やっぱり環境的に以前とは異なる部分が出てきているのを肌で感じますね。全てが地球温暖化の影響かはわかりませんが、確実に変化してきていると感じます。
山が荒れて食糧が減っているからか、これまではいなかった場所でもクマや鹿、イノシシを見かけるようになりました。クマは木の幹を削って舐めるんですが、その影響で枯れてしまう木も増えています。
やはり私たちは自然環境あっての存在ですから、温暖化の影響を食い止めるために、少しでもできることをやっていきたい。そういう想いがあります」
 

エネルギーの地産地消を目指して


−−中川社長は、バイオマス発電事業などにも関心を持たれているとお聞きしました(詳細は前編参照)。

中川社長:
「当社は現在、木質チップを生産することで再生可能エネルギーに携わっていますが、私自身は、エネルギーの『地産地消』が大事なんじゃないかと考えているんです。
富山県の周辺地域では、バイオマス発電所が次々新設されています。これは私の個人的な考えですが、そのうちに燃料自体が足りなくなるのではないかと予想しています。
そうなった時に、海外製のペレットを輸入してきて発電するのはどうなんだろう……という想いがあるんですね。現在でも、PKS(やし殻)を輸入している発電所もありますし、その会社の考え方もあるので一概に否定はできませんが、私としては、やっぱり、地域の資源は地域で使うのが一番だと思っているんです」
−−バイオマス発電は「エコなエネルギー」と言われますが、わざわざ輸入してきたものを使っていたら、本当に環境に良いことなのか……疑問も出てきますよね。

中川社長:
「そうなんです。資源が地域で循環する=地産地消することに意味があるので、何とかそうした仕組みを整えることができればと考えています。
地産地消を実現するために私が今一番力を入れているのが、木質チップの質を上げることです。石炭と同等程度のカロリーを有したチップで値段も同じであれば、より多くの発電所に選んでもらうことができます。そうした高品質のチップを目指して、どうしたら質の向上を図れるのか、いろいろと試行錯誤している最中です」

完成したチップ

−−地域でエネルギーが循環することまで視野に入れて、事業を展開されているんですね。

中川社長:
「品質がよければ『このチップでないとダメだ!』となり、(輸入品よりも)選んでもらえると思います。そうすると、自然とエネルギーが地域で循環するようになりますからね。そこを目指して、日夜チップの改良に励んでいます!
とはいえ、現状ではこれ以上今の事業所内で生産量を増やすのは難しい状況です。生産量アップのためには、品質の向上を目指しながら、同時に県内に新しい処理施設を設け、そこを拠点にチップを再生していくしかないだろうと思っています。
どちらにしても、品質の高さが不可欠で、今はまだそのレベルにまでは至っていないと感じています。もう一つ二つ工夫を施して、品質向上を図っていくことが直近の目標です」

−−ありがとうございました。 私たちサナースも、引き続き全力でサポートしていきます!

(おわり)

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アルレコ社・高速破砕機AKシリーズ

現在稼働中のアンローダーが更新時期を迎えている、荷下ろし時の粉塵の飛散を防ぎたい……。こうしたお悩みをお持ちの港湾事業者の方も多いのではないでしょうか?

2021年末、ノイエロ社のニューマチックアンローダーの取り扱いを開始した弊社サナースですが、今年3月、大手港湾サービスA社及び商社B社とともに、稼働中の実機視察のためにフィリピンを訪れました。

視察では、同行した両社からニューマチックアンローダーの性能についてお墨付きをいただいたことに加え、日本の港湾荷役現場に最適な「新機種」の情報も入手することができました。

本記事では、視察に参加したサナース営業部の小寺に、新機種の詳細情報や視察した実機の様子、同行した2社の反応などを聞きました。

営業部 小寺英二


視察で判明した最新機種「スマートポート」 日本の港湾業者に最適!


ドイツ・ノイエロ社は、世界NO.1シェア(60%)を占め、これまで、5000台以上を販売してきた実績を有しています(2021年現在)。


圧倒的なパワー、粉塵を飛散させない、省エネ性能など、その素晴らしさはみなさまにご理解いただくものの、日本での導入実績がないため導入に踏み切れない……といった声を数多くいただいてきました。また、ノイエロ社の大型機はイニシャルコストが大きく、ご決断が難しい部分もありました。

ノイエロ社のニューマチックアンローダー既存3種仕様


今回視察で発売が判明した最新機種・スマートポートは、上記中型マルチポートと超小型GSDの中間に位置するタイプとなります。

最新機種「スマートポート」の全体像。

小寺: 「GSDは小型で簡易タイプのため、大型のニューマチックアンローダーの故障時などに使用するサブ的な役割を担う目的で導入されることが多い機械です。

一方で、大型のフレキシポート及び中型のマルチポートは、非常にパワフルで効率化を促進できるものの、導入面でのイニシャルコストなどを考えると負担が大きい、といった課題がありました。

新機種の“スマートポート”は、大型〜中型機と比較した場合、イニシャルコストを抑えることが可能です。しかも、ノイエロ社のニューマチックアンローダーの特徴の一つである、『粉塵やほこりを出さない』といったメリットは変わらず享受することができます。

ノイエロ社のニューマチックアンローダーは、どの機種でも共通して、吸い上げ時はもちろん、排出時にも粉塵が飛散する心配がありません。“スマートポート”は、多くの港湾関係者が頭を悩ませる喫緊の課題である「粉塵問題」を解決してくれる、とても頼もしい機械です」

最新機種「スマートポート」が実際に稼働する様子。

小寺: 「実は、今回の視察に行く前まで、“スマートポート”の存在も認識しておらず、私自身も現地でノイエロ社の担当者に話を聞くまで、わかっていませんでした。

実際、“スマートポート”が発表されたのはごく最近だったようです。

視察に同行いただいたA社(大手港湾サポート企業)とB社(商社)の担当者の方も、GSDでは性能的に厳しいため※、GSDと中型のマルチポートとの中間程度の機械があればベストなのだが……と話していたところ、現地でそれに該当する“スマートポート”の販売開始が判明したのです。
※具体的には、木質系材料搬送能力がプロジェクトファイナンスを組む条件は200t/hであり、GSDだと該当しないが、マルチポートS―300であれば該当する。

スマートポートの仕様


“スマートポート”は、日本の港湾業者の方々のニーズにマッチし、課題解決に貢献してくれるだろうと両社から評価いただきました。既に、導入に向けて検討を始めた業者も出ていると聞いています」


港湾サービス業者、商社も納得のノイエロ社製ニューマチックアンローダー


今回の視察では、スマートポートの情報を入手するとともに、実際にマルチポート及びGSDの2種類の機械を見学することができました。小寺は、その印象を次のように語ります。

小寺 「マルチポートが実際に稼働している時の音を聞いて、直感的にとても静かだと感じました。実際機械直下で測定しても82dBと、他の機械と比較してかなり静かなことが証明されました。

また、機械自体がとてもシンプルに造られており、故障しづらくメンテナンスもしやすいだろうと感じました。

A社(大手港湾サポート企業)、B社(商社)ともに、想像以上の静かさに驚くとともに、メンテナンスにコストや時間がかからない構造など、製品としての完成度の高さに納得されていました。

以前から両社は、『実際に機械を見てみたい』と強く視察を希望されていましたが、長引くコロナ禍で延期されてきた経緯があります。今回マルチポートとGSDを見学され、『自信をもって港湾業者に勧められる機械だとわかった』と述べていましたね。

埠頭で作業するマルチポート。

今回の視察では、バルク船の到着が予定より遅れてしまったために、実際に積み下ろしを見ることはできなかったのですが、特別に動かしていただくことで、実動している感覚はつかむことができました」


輸入機械特有の「故障・メンテナンス問題」にも対応(解決)! 大手港湾サービスと連携


ノイエロ社だけでなく、「輸入機械」全般に対し、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。サナースでも、海外製機械が持つ「メンテナンス関連の課題」について、導入される方々の不安を払拭したいと考え、対応策を検討してきました。

小寺 「今回の視察で、ご同行いただいた大手港湾サポート企業A社及び商社B社と、弊社との連携が正式に決定しました。導入後のメンテナンスや故障などのアフターサービスについては、A社が全面的に担当してくださいますのでご安心ください。

過去の海外機械において、メンテナンスや故障への対応に不備があったことから、輸入機械への不信感をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、ノイエロ社製品については、このような心配は不要です。

マルチポートの作業風景。

A社は、港湾荷役分野での長年の実績を有し、多くの港湾事業者との信頼関係を築いている会社です。弊社も、A社、B社とタッグを組んで導入の支援ができることを、大変心強く感じています。

機械の性能については、兼ねてからノイエロ社を上回るものはないと自信を持ってきましたが、今回の視察で両者との連携が決まり、さらにサービス面も盤石となりました。

アンローダー機械の更新を検討されている港湾事業者の方には、是非その選択肢の一つに入れていただきたいです」


世界シェア6割! ノイエロ社のニューマチックアンローダーが誇る性能


ノイエロ社のニューマチックアンローダーは、上述した「粉塵を出さない」「静かさ」「メンテナンス面」だけでなく、機種を問わず圧倒的な吸い込み能力、省エネの実現など、世界シェア6割も納得の性能を有しています。

下記にて、具体的に解説します。

●圧倒的なパワー(吸い込み能力)
吸い込み能力が非常に高いため、スピーディーに作業を行うことが可能です。荷揚げ時間の短縮につながり、作業全体の効率化、コストカットにも貢献します。

また、小麦や大豆、飼料はもちろん、比重の重いバイオマス燃料(PKS)なども取り扱い可能です。

マルチポートが稼働する様子。


●常に改良 → 省エネ・処理能力アップを実現
ノイエロ社は、世界中でコンスタントに販売を続けてきたなかで、利用者の声を着実に反映して、地道な改良を行ってきた実績があります。 これにより、常に進化を続け、処理能力アップや省エネ化に成功してきました。最新機では、機械稼働時のエネルギー使用量が非常に少なくなっています。

【フレキシポートの消費電力】
●28~37%の省電力を実現
旧式 1.1kW
現行 0.7~0.8 kW / ht

また、ニューマチックアンローダは、機械式と比べて取り切れない残留量が少なく、底さらい重機も仕上げ程度の使用となります。このため、重機の小型化も望めます。

省エネ効果はもちろんですが、メンテナンスについてもケアする品目が少なく、消耗品コストに差が出るため、効率化につながります。

GSDが稼働する様子。

●設置コストも下げられる
同規模の機械と比較するとアンローダー自体の重量が軽く、設置も短時間で行えるメリットがあります。ランニングコストに加えて、設置コストも抑えられるのが魅力の一つです。

【各種重量】
フレキシポート  約200t
マルチポート   約200t
スマートポート  約40t(S−300の場合)
GSD       6.8~7.6t
※それぞれ仕様装備により異なります。

ご関心のある方は、お気軽に下記までお問い合わせください。

平素よりドップシュタット(Doppstadt)社製品をご愛顧いただきありがとうございます。

先日、弊社のお客様から「ドップシュタット社による部品生産が終了する。」という虚偽情報を用いた、模倣部品の営業電話があったという連絡を受けました。

このような事実はありません。

同様の案内がございましたら、誠にお手数ですが会社名・担当者名・連絡先をご確認の上、弊社までお問い合わせ入力フォーム、もしくはお電話にてご連絡ください。

 
 
電話営業の事例

平成28年以前のドップシュタット社の破砕機の消耗品に関して(おそらく替え刃等)メーカーの製造が終了するので入手が出来なくなる。サナースより販売されなくなるのでこちらから供給する。メーカーより入手した情報なので、確かな内容である。



今回ご紹介するのは、徳島市で土木・建築工事や大型太陽光発電所工事など、幅広い業務を手掛ける株式会社成島建設様(以下、敬称略)です。

成島建設は、スイス・メンツィムック社製の4輪多関節型作業機械「スパイダー」(M545X)にいち早く着目され、オペレーターも国内最多の4名が在籍しています。日本で初めて本格的な工事現場でスパイダーを使用したのも成島建設で、「スパイダー」の知識や操縦において、右に出る者はいないと言っても過言ではありません。

河川で作業するスパイダーと成島建設のオペレーターの方々

スイスでのオペレーションライセンスの取得からメガソーラー工事での使用、自社への導入まで、成島建設とスパイダーの「歴史」を当社担当の米村拓郎に聞きました。また、「スパイダー」の可能性について、成島建設の五島満専務に語っていただきました。

成島建設・五島満専務



スイス本社も納得のオペレーション技術


急傾斜地や複雑な地形をものともせず、高い性能を発揮する「スパイダー」。成島建設は、ある大手企業から相談を受け、2017年にライセンスを取得することになりました。

一連の経緯を、米村はこう話します。 



米村: 「当時予定されていた鹿児島県の大型メガソーラー、『鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所』の工事にスパイダーを使用したいということで、開発を担当する会社から成島建設にライセンス取得についての打診があったそうです。

それで、2016年にはスイス視察へ、そしてその翌年(2017年)には、やはりスイスにて、スパイダーのオペレーションライセンスを4名が取得しました。この資格は、日本で6名しか保有者がおらず、そのうち4名、つまり3/4が成島建設に在籍していることになります。



スイスでのライセンス取得の際の様子①


ライセンスを取得した際も、スイス人の指導者から『非常に高い技術を持っていて驚いた』と評価されるなど、成島建設の社員の方の技術力、そしてスパイダーへの熱意は並々ならぬものがあったのだと思います。

その頃、私はまだ担当ではありませんでしたが、現在のみなさんを見ていれば、当時の様子も想像できますね。今も変わらない熱意と意欲をお持ちですから」




スイスでのライセンス取得の際の様子②



自然に配慮したメガソーラー建設に貢献


実際にスパイダーを使用した大規模太陽光発電所の工事は、どのようなものだったのでしょうか。

米村: 「スパイダーは、見た目通り4つのタイヤとアームが自由自在に動くことで、通常では作業が難しい急斜面地などでも活躍するのが大きな特徴です。

成島建設が参画したメガソーラー工事では、スパイダーを使用することで造成を行わず、土地なりに太陽光パネルを設置することが可能になりました。一般的な重機を用いて施工する場合、機械が作業できる状態にするために、傾斜を均す造成が不可欠です。

陽光発電所の建設工事の様子

現場はバブル期にゴルフ場建設の計画が中止された土地で、敷地内には急な斜面もあったようですが、スパイダーならこうした場所でも作業できますので、整備する必要がなくなります。

造成工事が不要になれば、工期を短縮することはもちろんですが、メリットはそれだけではありません。土を削るとその分、雨が降った時などに土砂として流出してしまう可能性が出てきます。これが、周辺の地下水を汚染してしまうケースもありますので、スパイダーの活用により、自然に配慮した環境調和型の工事ができるんですね」

杭打ち工事の様子(太陽光発電所工事)

斜面での杭打ち工事は非常に難易度の高い作業ですが、成島建設の高い技術力で、無事に完成させることができました。さらに、造成を行わずに太陽光発電所を建設する「新工法」としても、注目が集まりました。


満を持して、自社でも導入へ


米村はこれまで担当するなかで、成島建設の社員のみなさんの、スパイダーへの熱い想いを実感してきたといいます。 

米村: 「4名のライセンス保有者のうちのお一人が、五島専務です。専務中心にスパイダーチームが組まれているのですが、みなさんとお話ししていると、スパイダーへの『愛の深さ』を感じずにはいられません(笑)

スパイダーと成島建設のオペレーターのみなさん

正直、私なんかよりも全然スパイダーに詳しいですよ。こちらが教えていただくこともあるくらいです。実際にオペレーターとしての操縦経験が大きいのでしょうが、それだけではみなさんのように、機械全般に精通するのは難しいと思います。常に細かい点まで気を配り、研究されていることが伝わってきます。その真摯な姿勢を、とても尊敬していますね」

技術の高いオペレーターを有していることもあり、成島建設は、自社でもスパイダーを導入したいと考えていました。そのチャンスが巡ってきたのが、2021年です。

米村: 「成島建設では、兼ねてから林業など環境保全につながる新たな分野へ挑戦していきたいと考えていました。スパイダーを導入することで、こうした新規参入も行いやすくなるという判断で、導入を決意されました。

2021年末に発注しましたが、コロナ禍やウクライナ情勢の影響で部品の調達などに想像より時間がかかってしまい、納車されたのは2023年2月でした。

納車時のスパイダー

納車してまだ数ヶ月という状態ですが、早速電力会社の新設工事にスパイダーを活用するなど、積極的に使用されていますね。林業参入に向けても、精力的に見学・勉強されています。

また、珍しい機械でもありますし、災害復旧時にも大きなポテンシャルを発揮します。そうした面からも注目度が高く、各所から『デモンストレーションをしてほしい』などの依頼が絶えないそうです」 


環境や社会貢献への意識をエンジンに、さらなる成長へ 

成島建設の今後について、米村は「成長間違いなし」と語ります。 

米村: 「成島建設を訪ねる度に、そのパワーに圧倒されます。若い人が多いこともありますが、とにかくみなさんエネルギーに溢れているんです。積極的に新しい分野にも挑戦していこうという意欲も高いですから、これからもっともっと発展していく会社だと思います。 

スパイダーについても、自社の利益にこだわらず、さまざまな依頼に二つ返事で協力してくださいます。その高い性能や能力を理解しているからこそなのでしょうが、すばらしい姿勢だと感じますね。

スパイダーを使用した工事の様子


また、先ほども少し触れましたが、スパイダーは災害復旧の現場でも活躍しますので、災害が起こってしまった際の支援活動に協力・貢献することはもちろん、迅速に対応できるような事前の体制づくりなども念頭におき、活動されています。

以前私が林業関係の仕事をしていた経緯もあり、導入後も林業に関する相談を受けるなど、頻繁にやり取りさせていただいていますが、とても意欲的です。具体的に、どういう案件に参画していくのかなど、一緒に検討しています。高性能機械であるスパイダーのメリットを最大限発揮できる分野で、実績が積み上がるようサポートできたらと思っています。 

スパイダーについては、むしろ私が教えてもらうことばかりで、とてもお世話になっていますので(笑)、林業で少しでもお役に立てるなら、本当にうれしいですね。

成島建設のような、意欲的で環境や社会貢献への意識が高い会社は、これからさらに成長していくと確信しています。良きパートナーとして、今後もともに進んでいけたらと思っています」


最後に、成島建設の五島専務からも、熱いコメントをいただきました。

五島専務: 「スパイダーは、最初に出合った頃から、本当に大きな可能性を秘めた機械だと感じていました。特に土砂災害、水害時などの対応や復旧工事などでは、その力を大きく発揮します。

スパイダーは現在、当社も含めて日本で15台保有されています。そうした企業と連携を取ることで、全国の災害に対応できるようネットワークを組み、社会に貢献していけたらと考えています。

ここ数年、災害が増えているからこそ、迅速に復旧支援ができる体制づくりに努めていきたいです」

今後の成島建設の活躍から、目が離せません。

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スパイダーの製品情報についてはこちら
▶︎ 多関節型作業機械 スパイダー


普段はあまり表舞台に出てこない、サナース内部の知られざる業務内容や社員の働きぶりなどについて、お届けする本シリーズ。

初回に取り上げるのは、「調達部」の仕事です。 調達部部長の藤井康文氏にインタビュー。入社8年目のベテラン組である藤井部長が、仕事への熱い想い、今後の展望などについて語ります(前後編の後編)。

メーカーとの信頼関係の築き方は?


サナースが取り扱っている機械メーカーは、現在20社(その多くがドイツのメーカー)。文化やビジネス習慣が異なる海外メーカーとの対応で、心がけていることはあるのでしょうか?

藤井部長「意外と普通のことですが、やっぱり『人として信頼してもらうこと』は大切ですね。欧米の人たちはドライだと思われがちですが、実は、友人のようにざっくばらんな付き合いを大事にしている部分もあります。

もちろん業務の話は妥協なくしっかり、きっちり詰めますが、例えば現地でのディーラーミーティングや展示会などで一緒になる場面では、仕事以外の趣味や家族の話なんかもしています。食事のお誘いなども仲良くなるチャンスですので、基本的には断らないですね(笑)

出張先での楽しい食事の様子

そうやって個人として親交を深め、信頼関係を築くことで、イレギュラーな案件にも対応してもらえるなど、プラスに影響している面もあると思います。

普段のオンラインなどでのやり取りでも、できるだけ密に接するように心がけていますし、たわいのないことも織り交ぜて会話することで、ベースとなる信頼関係を保てるように配慮しています」

以前は海外出張も多かった藤井部長。コロナでメーカーの担当者と会う機会が激減してしまいましたが、オンラインツールなどが発達した現在でも、直接会話してお互いの意思疎通を図ることは大切だと語ります。

藤井部長「細かいニュアンス的な部分は、やはり電話やメール、オンライン会議だと伝わりにくいと感じることが多いですね。会って話すとあっという間に伝わるのに……、もどかしいですよね。

コロナが一段落してきたので、私もまた積極的にメーカーを訪問してコミュニケーションを取っていきたいと思っていますし、メーカーの営業や技術担当にも、以前のように日本に来てもらって情報交換できるように、改めて体制を整えているところです」

2月には、ドイツ・ゼネボーゲン社、ドップシュタット社の社長が3年ぶりに来日しました。そのアテンドも藤井部長が行い、今後の方向性、協力関係などについて意見交換が行われたそうです。

あるメーカーの社長と役員が来日した際の様子

個人の信頼関係がベースとなり、会社としての強固な信頼基盤の構築につながっています。

社内の人材育成も大切


前編でも述べたように、調達部の仕事は海外メーカーへの直接的な対応だけでなく、社内の営業部や技術部社員とのやり取りも大きな割合を占めています。どのような方針で接しているのでしょうか?

藤井部長「私は基本的に社内にいることが多いので、営業や技術担当者が出張などから戻って出勤している場合は、できるだけ声をかけるようにしていますね。直接コミュニケーションをとれる機会は貴重ですから。

あとは、現在の大きな課題の一つは、『英語ができて、直接メーカーとやり取りできる社員を各部署に増やすこと』だと考えています。

現在、英語でのやり取りはすべて調達部が請け負っていますが、やはり3人程度だと手が回らないこともあるのが実情です。

こうした課題を解決していく第一歩として、適任者には英文のまま情報を手渡すなど、できるだけ任せてみるようにしています。難しい部分はサポートしますから、最初から完璧である必要はありません。まずは『やってみる』、そして『慣れること』が次につながると考えています。

こうして、実践のなかでやる気や能力のあるメンバーを育成しながら、少しずつ各部署で解決できることが増えれば、お客様へのサービス向上につながっていくと思うんです。

それが結果的に、会社を新しいステージに引き上げてくれると考えています」

サナースメンバーとの交流

社内の多くのメンバーと接する藤井部長の目には、「社員一人ひとりの成長が、会社としての成長につながっていく」という確信がありました。

今後やりたいのは「新しいメーカーの発掘」


藤井部長が今後、個人として力を入れていきたい分野をうかがいました。

藤井部長「完全に個人的な関心事項ですが、これまで取り扱ったことのない、新しいメーカーの情報収集をしたいですね! 腰を据えてヨーロッパに滞在し、片っ端からメーカー訪問をして、まだ日本に導入されていない機械を発掘・紹介していきたいです。

ヨーロッパの機械は、日本では真似できない(真似しない)アイデア満載のものが多いんですよね。日本メーカーは、ある程度の販売見込みが立たないものは作らないですが、ヨーロッパは良い機能だと思ったら、まずはそれを取り入れて作ってしまう。

ニッチな市場であっても、果敢に新しい機械作りに挑戦しているので、やはり良いもの、面白いものがそろっています。

サナースでは、昨年からドイツ・ノイエロ社製の荷役機器であるニューマチックアンローダーの取り扱いを始めたんですが、この手の大型機械は、日本メーカーは撤退してしまっていて、販売していないんです。

ノイエロ社のニューマチックアンローダーは、多くの国で使われていて、世界トップシェアを誇っています。国内マーケットに限定してしまうと非常に小規模かもしれませんが、ニッチな業界でも良いものを作れば世界中に販売していける、そこで勝負していく。僕は個人的に、そうしたやり方は非常に興味深く、魅力的だと感じます。

ノイエロ社製品のように、まだまだ発掘できていない素晴らしい機械があるのでは、と思うとワクワクします! そうした機械を探し出し、取り扱えるようになり、「ぶっ飛んだ提案=とびきり先進的な提案」ができるようになりたいんです。

ヨーロッパへの視察の様子

これまでも、お客様からいただいた問い合わせやご要望のなかに、非常に難しく、チャレンジングだと感じたものがありました。それでも簡単にあきらめずに、いろいろと調査を重ねて手を尽くすなかで、実現までこぎ着けたときは喜びもすごく大きかったです。そして、言いようもない達成感を得ることができました。これからは、そうした機会をもっと増やしていきたいです」

一方で、現在の会社の「足場」を固めることの重要性も語ります。

藤井部長「もちろん、現在取引している主要メーカーとの関係を、さらに強固なものにしていくことは大切です。そうした基盤を固めた上で、新しいチャレンジもできると、さらに成長していけるのではないかと思っていますね」

日々目まぐるしく業務に追われていますが、少しでも時間ができると、新しいメーカー探しをしているという藤井部長。その情熱が、多忙な毎日を支えているようです。

(おわり)



当社サナースは、約80人の社員が日々業務を行っています。
普段お客様の会社に直接伺っている営業部や技術部以外にもたくさんのメンバーが働き、サナースの屋台骨を支えています。

そんなサナース内部の知られざる業務内容や、社員の働きぶりなどについて、今年は少しずつみなさまにお届けしたいと思っています!

まず初回に取り上げるのは、「調達部」の仕事です。 サナースの調達部は、まさに「会社の中心」。お客様のご要望を可能な限り実現し、快適な環境を整備するお手伝いをすべく、全力でメーカーとの調整に当たっているのが調達部のメンバーたちです。

今回は、調達部部長の藤井康文氏にインタビューしました。入社8年目のベテラン組である藤井部長が、仕事への熱い想い、今後の展望などについてを語ります(前後編の前編)。



サナースにおける「調達部」の仕事とは?


一般的に、企業の「調達部」というと、商品などの仕入れにかかわるロジスティックスな部分を担当しているイメージが強いかもしれませんが、当社サナースの調達部は、商品の発注などにとどまらず、幅広い業務を手がけています。そして、「ありとあらゆる情報が集まってくる場所」だと藤井部長は話します。

藤井部長「一言でいうと、調達部は『(輸入する機械の)メーカーとの窓口』なんですが、その内容はものすごく多岐に渡っています。

例えば、営業担当がお客様のところへ機械の説明に行った際、「こんな使い方はできるか」などの質問を受けたとします。前例がない場合は連絡があり、調達部からメーカー側に確認することになります。

時には海外メーカに直接赴いて打ち合わせや会議を行います

また、すでに導入されている機械のトラブルや不調、故障などでも、その種類によってはメーカーに問い合わせる必要が出てきます。調達部がメーカーの技術担当者にコンタクトし、改善や修理の方法について情報を入手しています。 

さらに、新機種など発売前の情報収集も調達部で行っています。具体的にどのような使い方ができるのかや、これまでにないメリットなど、営業担当がお客様にしっかりと説明できるように、細部までメーカーに確認して資料にまとめていきます」

社内のさまざまな部署から日々問い合わせがあり、それら一つひとつをメーカーに確認しながら丁寧に対応するのが調達部の仕事。しかも、機械の販売前後だけでなく、販売に着手する準備も含めた、すべての段階に関わっているのです。

藤井部長「扱っている商品が海外メーカーのものなので、その窓口となる調達部に全ての情報が集約され、展開していくことになります。調達部が会社全体の『ハブ』になり、メーカーと(機械を使用している)お客様をつなぐ役割を担っていると自負しています」 


膨大な情報をハンドリングしてプロジェクトをスムーズに進行する


社内の情報基地になっているサナースの調達部。これらの膨大な業務を、藤井部長含め3人で行っています。日々の仕事を円滑に進めるために、どんなことがポイントになるのでしょうか?

藤井部長「必然的に扱っている機械にも詳しくなりますが、ただ多くの内容を知っていればいい、というわけではありません。何ていうか……情報の『勘どころ』をつかむことが大切で、自然とそうした部分が鍛えられていくんですよね。

営業や技術担当がお客様から聞き取ってきた内容をそのままメーカー側に伝えても、うまくいかないことがほとんどです。

調達部のメンバーが常に意識しているのは、言われたことを右から左に流すのではなく『必ず自分のフィルターを通してから伝える』ことです。必要な情報とそうでない情報をしっかり吟味した上で、十分でない場合は営業部や技術部の担当に『●●はどうなっているのか』『もう少し▲▲な情報が欲しい』など、何度も繰り返し確認してもらいます」

こうした作業は一見面倒なようですが、しっかりと情報を噛み砕き、整理して伝えることができれば、その後はとてもスムーズだといいます。 

藤井部長「きちんとポイントを押さえていれば、一度のやり取りで(メーカー側から)求めている回答が返ってきます。案件によっては、その後さまざまな準備や手配に移ることもありますが、そうした場合もこちらが詳細に指示することなく、自然にメーカー側が動いてくれるんです。
特に、機械を何台も同時に導入する大型プロジェクトでは、最初の情報収集が非常に重要となります。一歩間違えると、対応が後手に回っていろいろなことがうまく進まなくなってしまう可能性が高いからです。

用意周到に情報収集をした結果プロジェクトが軌道に乗り、成功を収めたときは、心の中でガッツポーズしていますね(笑)」

海外出張は大好きな仕事の一つ、という藤井部長。

同様に、社内にメーカー側の情報を伝える場合も、「噛み砕いて伝える」ことは必須になるといいます。あやふやな部分を確認し、しっかりと理解できるまでやり取りを続ける。とても地道な作業ですが、ここを飛ばしてしまうと結局二度手間になり、お互いに疲弊してしまうそうです。

 こうした情報のハンドリングが、調達部の難しい部分であると同時に、やりがいにもつながっています。


コロナ禍での変化 「コミッショニング」を通して増えたお客様との関わり


営業部のように、直接お客様と関わってやり取りする機会が少ない調達部ですが、数年前からは機械導入時の試運転などを行う「コミッショニング」に同行するようになりました。 

藤井部長「以前は、新しい機械の導入時に必ずメーカーの技術者が来日し、基本的な使い方などをレクチャーしてくれていました。しかし、コロナで入国できない時期が続き、苦肉の策として、オンラインツールでメーカーの技術者とお客様をおつなぎし、やり取りしていただく、という方法を採用してきました。

その際の通訳を、調達部のメンバーが行ってきました。通訳といっても、単に英語ができるだけでは不十分で、専門用語やそれに関連知識がないと、技術者と会話するのは難しいんです。最初はなかなか大変でしたね。とはいえ、いろいろ工夫しながら、何とかやってきましたし、現場や機械についてこれまで以上に理解を深めることができました」

実際のコミッショニングの風景

以前から、営業担当のサポートなどでお客様と直接お会いする機会はありましたが、定期的にコミッショニングに参加するようになり、新たな発見もあったといいます。

藤井部長「実際にお客様が機械を使う現場を訪ね、据付けから試運転までに立ち会うと、これまで間接的に聞いていたお話や要望などについても、『こういう意味だったのか!』とより深く納得できました。それを踏まえて改めてメーカー側と調整することもしていますし、よりお客様の視点に立った対応につなげていければと考えています。

それに、新しい機種への入れ替えや増設などのケースは、すでに機械を使っていただいているので、直接感想などを聞くこともできます。先日も、追加導入してくださったお客様に、『これから使うのがとても楽しみだよ!』とお声がけいただき、とても嬉しかったですね。

これまでも、営業部を通してお客様の声はお聞きしてきましたが、直接お会いして『生の声』に触れる機会は少なかったので、モチベーションアップにもつながっています」

後編へつづく





苫小牧港には日本国内や世界各地から膨大な飼料原料やその他の食料が流入します。苫小牧埠頭株式会社様は生産性の向上と安定した荷揚げ作業の実現、そして持続可能な社会のためCO2排出が少ない点を考慮しSENNEBOGEN (ゼネボーゲン) 860Eを2020年に導入頂きました。
今回、苫小牧埠頭株式会社様にお話を伺ったので紹介します。


苫小牧埠頭株式会社様は、経営理念「物流イネーブラー(※)として地域・社会に貢献します」に基づき、北海道の食の産業発展に貢献する総合物流企業です。

苫小牧埠頭様は、倉庫業、冷蔵倉庫業、穀物サイロ事業、オイルターミナル事業を行い、苫小牧の他にも道内外に拠点を構え物流ネットワークを形成し、北海道の食の産業発展に貢献しています。
※イネーブラー:地域・顧客の発展や課題解決を可能とするうえで不可欠な存在。  縁の下の力持ち。

SENNEBOGEN 860Eを導入頂いたのは飼料サイロ事業部です。国内や海外から入ってくる飼料原料を一時保管し飼料メーカーに供給されています。
保有する穀物サイロは19万トンの貯蓄能力があり、国内第5位の規模を誇ります。

導入の背景

苫小牧埠頭様は元々、アンローダー 4機とクレーンで飼料原料の荷揚げ作業を行っていました。そのうちの一つのニューマチック式アンローダーが古くなり、その代わりの設備を探されていました。
最終的に、燃料使用量が少なくCO2排出量を減らせ環境にやさしい点、速く繊細な動きができる点をご評価頂きSENNEBOGEN製のマテハン機860Eを導入頂きました。

アンローダーとクレーンの役割を果たすマテハン機

苫小牧埠頭で資料を荷揚げするゼネボーゲンのマテハン機

「現在はアンローダー3機とマテハン機SENNEBOGEN 860Eでほとんどの荷揚げを行っています。860Eはアンローダーの代わりとクレーンの代わりの荷揚げの両方で使われています。
クレーンに頼る作業頻度が減ったのでその分の費用も節約できています。」 – 執行役員 林 誠司飼料サイロ事業部長

苫小牧埠頭㈱ 執行役員 林 誠司サイロ事業部長、SENNEBOGEN アジア・パシフィック Jason Jace Ang、苫小牧埠頭㈱ 860Eオペレーター
左から苫小牧埠頭㈱ 執行役員 林 誠司サイロ事業部長、SENNEBOGEN アジア・パシフィック Jason Jace Ang、苫小牧埠頭㈱ 860Eオペレーター

高い生産性

荷役体系の構築と860Eのオペレーションを担当する方によると

「ゼネボーゲンは、運転席から船倉内を直接見ながら荷揚げすることが可能です。合図マンに頼る必要がなくなります。合図マンの指示で作業するのと自分の目で状況を確認して作業するのでは作業しやすさが全く異なります。
また、ゼネボーゲンのアームとバケットは繊細な作業が可能で、自分が思い描く角度で、狙った場所の材料をピンポイントで掴めます。船底の隅々にある飼料原料も掴むことができます。
船内重機の底ざらい時間が大幅に減らすことができるので助かります。船内に重機がある状態で荷揚げをするのはオペレーターにとってはとても気を遣う作業なのです。」

またマテハン機860Eはタイヤ式で移動できるので岸壁を問わずに作業ができるので、港内の配船の自由度が増したそうです。

現在 Sennebogen 860Eのオペレーションは3名で行っており、2名育成中とのことです。
860Eの操作が簡単で人を育成しやすいという点は飼料原料を安定供給する上で重要だとおっしゃっていました。

苫小牧埠頭のマテハン機ゼネボーゲン860Eのオペレーターの皆様(上段)と販売を担当した北海道営業所 岩花支店長(下段右から2番目)
860Eのオペレーターの皆様(上段)と販売を担当した㈱サナース 北海道営業所 岩花支店長(下段右から2番目)

CO2排出量を減らし地球環境に配慮した荷揚げを

最後に林執行役員は
「SENNEBOGEN 860 E を導入することで我々が使用される燃料の量を減らすことができました。 エネルギー消費量の削減は、CO2 排出量の削減にもつながります。 CO2排出量を削減することは、当社にとって最優先事項です。当初、860Eは荷揚げを主として作業を進めてきました。現在は積み込み荷役も行っております。荷役方法のバリエーションも増えました。」
と語ってくれました。

荷揚げした飼料原料をトラックに積む苫小牧埠頭様のゼネボーゲン社製マテハン機860E
詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。





この度 電気式マテハン機SENNEBOGEN 818Eを導入頂いた株式会社リテック様にお話を伺いましたのでご紹介いたします。

世界でCO2の排出量は年々増加する状況ですが株式会社リテック様は、エンジン式ではなくSENNEBOGEN(ゼネボーゲン)の電気式マテリアルハンドリングマシーン(マテハン機)818Eを選ぶことで、CO2排出量の低減と地球温暖化の改善に貢献しています。

電気式マテハン機 ゼネボーゲンの前で株式会社リテック様とゼネボーゲン サナースの集合写真

株式会社リテック 小松俊二社長 (左から2番目)、井上巧座間工場長(右端)
SENNEBOGEN アジア・パシフィック Jason Jace Ang(右から2番目)
サナース 営業部 山下(左端)

株式会社リテック様は木くずを破砕処理しバイオマス燃料として資源化し、100%リサイクルする資源循環システムにチャレンジし続ける神奈川県の会社です。
リテック様は、リサイクルを通じて、埋立地に向かう廃棄物の量を削減するだけでなく、木質チップを利用して有機堆肥(コンポスト)やパルプ材を製造し再生不可能な資源への依存を減らしています。

座間市にある同社のリサイクル工場には、最先端の設備が設置されており、効率的で環境に優しいリサイクルプロセスを構築しています。

座間工場は敷地面積が約500坪で、月に約2,000~2,500トンの生木と建設廃棄物の木くずを破砕し木質チップを作っています。この500坪の敷地には、木くず受け入れスペース、破砕スペース、ふるい分けと備蓄スペース、事務所があります。
生木と建設廃棄物の木くずは混ぜてはいけないので、リテック様はこの限られたスペースで2種類の材料のリサイクル処理を行っているのです。


株式会社リテック 座間工場の電気式マテハン機 ゼネボーゲン818E

リテック様は地球温暖化対策や資源循環に力を入れる座間市が注目している企業です。座間市の実証事業に参加したことがあり、座間市長が訪問されたこともあります。

限られたスペースで年に約300日稼働する電気式SENNEBOGEN 818 E

木くずを破砕機に投入する電気式マテハン機 ゼネボーゲン818E

スペースの制約と環境への配慮を考慮して、2018年にリテック様は小型のSENNEBOGEN 電気式マテハン機 818Eを導入されました。
「木くずリサイクルするための工場でCO2を大量に排出しては意味が無い。コンセプトに合うように、化石燃料への依存度が少ない電気式のマテハン機にした。」 – 小松俊二社長

SENNEBOGEN 818Eは機体の上部中央に電気ケーブルが取り付けられている為、機体が360 度旋回できスムーズに材料をハンドリングすることができます。 コンパクトなサイズながら長いリーチを持つSENNEBOGEN 818Eは、作業中に移動する必要がなく、狭いスペースでも簡単に木くずを破砕機に投入できます。

さらに、電気モータ式なのでエンジン式の機械よりもとても静かに動作できるため、作業エリアの騒音を減らせます。
キャビンは広く、大きな窓を備えている為オペレータは周囲全体を見渡せますので、効率よく安全に作業できます。リテック様のSENNEBOGEN 818 E は 1 日 約6 時間、年間 300 日稼働するため、効率的で安全な作業は極めて重要です。

バランスが良く、使いやすく、メンテナンスしやすい

ゼネボーゲン 818E キャビン内のリテック 井上工場長

井上巧工場長はリテック様で10年近く勤務しています。井上様は油圧ショベルやマテハン機のオペレーターとして30 年以上の経験をお持ちです。

座間工場長兼SENNEBOGEN 818E のオペレーターとして、井上工場長は出入りする材料の品質の確保と機械操作およびメンテナンスもされています。

「SENNEBOGEN 818 E はマシンのバランスが取れていて、動きがとてもスムーズです。マシンは 360 度旋回させることができますし、 キャビンは広く、とても快適です。

メンテナンスでは楽をさせてもらっています。自動給脂システムですし、ラジエーターが目詰まりを起こしたときに逆噴射で自動的に飛ばしてくれるので良いですね。」
と井上工場長はおっしゃいました。

環境に優しいマテハン機

ゼネボーゲン電気式818Eは材料のハンドリング性能のみならず、地球環境や労働環境にも配慮されたマシンです。
これにより株式会社リテック様が掲げる「環境に優しい緑のリサイクル」を実現する一助となれば幸いです。

詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。





この度 SENNEBOGEN 835Eを導入頂いた大分バイオマスエナジー合同会社様にお話を伺いましたのでご紹介いたします。

大分バイオマスエナジー合同会社様は、SENNEBOGEN のマテリアル ハンドリングマシーン 835 E を2021年に導入されました。22,000 kW のバイオマス発電所の連続運転において、機械は能力をフルに発揮し、そのサービスのしやすさと使いやすさで発電所の安定した稼働に貢献しています。

大分バイオマスエナジー合同会社様のバイオマス発電所は、発電能力22,000 kWで1年間に一般家庭 60,000 世帯分の電力を発電しています。年間 70,000 トンのパームヤシ殻 (PKS) と120,000 トンの木質チップを燃料として使用しています。
バイオマス発電所の燃料供給に、SENNEBOGENのマテリアルハンドリングマシーン 835 E を使用しています。
835Eは1年間 365日、朝と夕方 1時間程度稼働し、パームヤシ殻(PKS)の大きなホッパーへの投入と移動・積み上げを行っています。

大分バイオマスエナジーでPKSを掴むマテハン機 ゼネボーゲン

SENNEBOGEN 835 E は長さ18mのブームと3.5 m3のバケットを活かし、大量のパームヤシ殻(PKS)を迅速かつ効率的にハンドリングします。 これにより、継続的な燃料供給を可能にしバイオマス発電所の安定した稼働に貢献しています。

大分バイオマスエナジーを海側から見た 材料ヤードが見える

操作しやすくメンテナンスしやすい

SENNEBOGEN のマテハン機はオペレーターが使いやすいように設計されており、シンプルで直感的に操作できます。
SENNEBOGEN 835Eのオペレーターを務める燃料管理グループの田中伸二様は約1年前、こちらのバイオマス発電所が稼働を始めるタイミングで入社されました。
それまでは重機のメンテナンスのお仕事はされていましたがオペレーションの業務はやったことがなかったそうです。

「これまで重機を操作する仕事はしたことがありませんでしたが、この機械の操作は特に問題ありませんでした。タイヤ式なのでヤード内の移動が速いですし、アウトリガーを出せるので安定感があっていいですね。またオートグリスなので毎日グリスを補充する必要が無く助かります。まったくメンテナンスをしているという実感がありません。」
と、田中様はおっしゃいました。

環境に優しいマテハン機

ゼネボーゲン835Eは、材料のハンドリング性能が良いというだけでなく、環境にも配慮されたマシンです。
835Eのエンジン・動力伝達機構・および排気システムは最新の技術を用いているため低燃費で二酸化炭素排出量を少なくします。
これにより大分バイオマスエナジー合同会社様のバイオマス発電所のテーマである「環境に優しい」を実現する一助となっていると自負しています。

大分バイオマスエナジーの皆様とサナースとゼネボーゲンアジア
上段 オペレーション担当 田中様
左から 大分バイオマスエナジー合同会社 発電所 副所長 河津誠治様、 管理部長 福山智大様、SENNEBOGEN アジア・パシフィック Jason Jace Ang、サナース 営業部 佐藤

詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。



サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともに、ドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。
前編はこちら

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄

後編は、海外視察全般に共通するメリットや現地での情報交換の意義などについてお伝えします。

海外視察だからこそ得られるメリット!


ユーザー企業で実際に稼働している機械を見ていただき、株式会社静勝様、X社様ともに大変有意義な視察だったと感想をいただきましたが、実は、海外視察で得られるものは、「実際に動いている機械を確認すること」にとどまりません。

その意義を、元井は次のように語ります。

元井「検討している機械以外でも学びや収穫があった、とおっしゃる企業が非常に多いですね。

海外では、日本とは考え方が異なる部分も多く、似たような機械でも使い方が違っていたり、手順が逆だったりすることがあります。そこで現場の担当者と意見交換すると、新たな発見やヒントを得ることができ、とても参考になるそうです。

また、今回の静勝様のように、今後目指していく分野で既に実践を積み重ねている企業に訪問できると、より直接的な情報を得ることができ、メリットの多い視察になると感じますね。

静勝様が訪問した企業は、産業廃棄物リサイクルのスペシャリストを有し、リサイクル率の向上と最終処分場へ投入する廃棄物の減容に取り組んでいます。これは、まさに静勝様が目指す方向であり、その考え方や実践内容などを詳しく説明いただいたことで、勉強になった点が数多くあったそうです。

非常に意義深かったと振り返っていらっしゃいました」

李沢「私たちが視察をコーディネートする際には、実は、上記のような『プラスアルファ』を盛り込めるように、常に意識しています。

そのために、機械へのご希望、『機械を触ってみたい』『実際に中に入ってみたい』などを反映するだけでなく、お客様が今現在どのような事業をされており、今後どんな展開を検討されているのかなども含めて、詳細に視察先(今回でいえばゼネボーゲン社)に詳しく伝えています。
実働する 817充電バッテリー式

それらを踏まえた上で、ゼネボーゲン社は、業務内容はもちろん、同じ目的や志を持つユーザー企業候補を選定してくれるんですね。ですから、『ただ実動している機械を見る』だけでない、有意義な学びやヒントが得られる視察になるのではないかと思っています」

メーカーとユーザー企業 信頼関係を実感できるシーンも……


ゼネボーゲン本社、アジア(シンガポール)支社、ユーザー企業など、視察にはさまざまなメンバーが参加しました。そうした中で、それぞれの対応や連携、お互いの良い関係性などが垣間見えた部分もありました。

元井「今回の視察では、両者ともに、ゼネボーゲン社自体の立ち位置、姿勢などにも自然な形で触れることになり、結果として信頼が深まったのではないかと感じています。

アテンド先の選定がすばらしかったことは先ほども述べましたが、視察には必ず複数人が同行して、要所要所で丁寧な説明を行ってくれました。こうした対応により、知りたいと思っていたこと以上の収穫があったようです。

また、視察中のちょっとしたやりとりから、ゼネボーゲン本社とユーザー企業の担当者の信頼関係が伝わってきましたね。きちんとフォローアップしてくれる姿勢、誠実さが実感でき、取引先企業として『これなら大丈夫!』と安心されたのではないでしょうか。

SENNEBOGEN 本社工場の様子

さらに、今回ゼネボーゲン本社の工場も訪問しましたが、こちらは社長自ら出迎えてくれました。コロナ禍でまだまだ海外渡航が難しい状況のなか、遠くアジアから視察に来てくれたことを、ゼネボーゲン社自体が感謝していることの表れですね」

李沢「ゼネボーゲン社と常々やりとりしている私としては、社長自ら歓迎の意を表してくれたことは、非常にうれしかったですね。

ゼネボーゲン社とのお付き合いはもう10年以上ですが、当初は日本で販売するためにネックとなった法律への対応など、ともに努力を積み重ねて販売までこぎつけた、という経緯があります。

その後は毎年サナースから技術者を派遣し、メンテナンスなどの協力関係を深めていくことで、現在のような信頼関係を築くことができたと自負しています。

サナースとゼネボーゲン社、相互の信頼関係があってこそ、お客様に自信を持って機械をおすすめできると考えています。これからも、こうした関係を損なうことなく、深めていくよう努力していきたいです」

世界に触れることが大きなプラスになる! 海外視察の意義


コロナ禍以降、対応が難しくなった海外視察ですが、今後はお客様のご希望などに応じて、適宜実施していきたいと考えています。

改めて、海外視察の意義を担当者二人に聞きました。

李沢「繰り返しになりますが、海外視察では単に『機械を見る』ことにとどまらず、その現場で該当機械をどのように活用し、マネジメントをしているのかなども含めて情報交換することが貴重な機会になり、お客様の今後につながっていくと考えています。

チューリッヒ湖でのクルージング(以前の視察にて撮影)

また、現地の風土や文化について知ることも、意外と大切な要素だと考えています。機械の開発理由や背景などの理解にもつながってきますからね。

現地のお店で食事をしたり、自然と触れ合ったり、ちょっとしたことですが、そうした時間も大切に視察をアレンジしていけたらと思っています」

スイスとリヒテンシュタイン国境付近(以前の視察にて撮影)

元井「今回視察で見ることができたゼネボーゲンのマテハン機は、世界中で広く使用されている機械ですが、なぜか日本ではあまり取り入れられていない現状があります。

しかし決して、『日本だと使いにくい』というわけではありませんので、非常にもったいないと感じています。

現地でのデモンストレーションの様子(895)

その性能やパワーは素晴らしく、ゼネボーゲンのマテハン機を適材適所で活用することが、日本企業の飛躍につながると感じます。

ゼネボーゲンの機械をはじめ、ヨーロッパ製の機械は日本に導入されていないものも多いので、必要に応じて海外への視察なども行いながら、これからもお客様の成長につながる機械を提供していきたいです」(おわり) サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともにドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

ご参加いただいたのは、現在ゼネボーゲン社製機械の導入を検討している2社の方々。「機械の詳細はもちろん、ユーザー企業の『生の声』を聞くことができ、充実した視察だった」という、嬉しいコメントをいただきました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。

前編は、ドイツ及びオーストリアのユーザー企業に伺い、日本にはまだ導入されていないゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式、895について、それぞれ視察いただいた様子をお伝えします。

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄
 

【視察に参加したお客様】

◆株式会社静勝
カーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)の新工場設立を目指しており、そこに設置する機械を選定中。
ゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式の導入を検討している。

◆ X社(穀物等を取り扱われている港湾サイロ事業者)
穀物等を扱うため、それに対応できることに加え、さらに持ち上げ能力が大きく、スピーディーに荷揚げができる機械を選定中(数年後の入れ替えに向けて、候補機を選定中)。
世界最高水準を誇るゼネボーゲン社のマテハン機895の導入を検討している。

【817充電バッテリー式視察】日本国内にはない最新機種の実力を実感


株式会社静勝が導入を検討しているゼネボーゲン社のマテハン機817充電バッテリー駆動式は、日本では10月に発表されたばかりの最新機種です。

ゼネボーゲン社 817充電バッテリー式

元井「静勝様では現在、『CO2排出ゼロ』の新工場開設のための準備中で、工場内で使用する機械として、当初はケーブルでつなぐ電気式のものを検討されていました。そんなときにタイミングよく、このゼネボーゲン社817充電バッテリー式が登場し、有力候補になりました。

日本メーカーの機械はほとんどがディーゼルエンジン式なので、そもそも電気式の機械へのイメージがあまりなく、実際に見るまではピンときていない部分もあったかと思います。

しかし、現場で実際に戦力として動いている姿を見て、印象は大きく変わったようでした。

ドイツのヴュルツブルクという街にあるリサイクル企業に伺い、視察させていただきましたが、パワーも予想以上で、とても軽快に稼働していました。バッテリー式はケーブルもないため、かなり自由に動き回れます。非常にメリットが大きいと改めて感じられたそうです」

実際に作業する 817充電バッテリー式

817は稼働時間も1回の充電で約6時間と非常に長く、作業範囲は9mで、建設機械20トンクラスと同程度(作業範囲は14トン)。日本メーカーで開発されている電池式は、現在は最大で7トンクラスまでのため、規模、パワーの違いは圧倒的です。

実際に現場で動いている様子を確認した結果、静勝様の817バッテリー式への評価は確かなものになりました。

元井「静勝様では、当初817を破砕機への投入用に使おうと考えておられましたが、ケーブルレスで6時間も稼働できれば、他の作業にも使用できます。購入台数を増やすことも視野に入れて、現在検討を続けられています」

【895視察】スピーディーな動きに納得! オペレーターとの交流も


次に、X社の視察についてご紹介します。
視察先は、オーストリアの工業都市・リンツ。ドナウ河に停泊した船からの荷下ろしに、X社が導入検討中のゼネボーゲン社製マテハン機895を使用しています。

実際に作業を行う895

元井「895の魅力は、何といってもその動きの速さです。パワーがあり、大きな荷物も軽々と持ち上げてスムーズに動きます。X社の方々も、実際に稼働している895を見て、『想像以上のスピードだった!』と感動し、その性能について高く評価してくださいました。

現地で機械を動かすオペレーターからも話を聞くことができ、操作部分の疑問点なども解消できたようです」

817は、幅広い材料に対応することができます。

李沢「日本で資料を見て説明を受けるだけでは、どうしても細かい機械の使い方まで想像できない、実感がわかない部分があると思います。でも、現場で実際に操作している様子を見たことで、機械に対する理解がぐっと高まったようです。

担当者から機械の詳細について解説を受けています。

特に今回の視察では、ユーザー企業の方が非常に親切で、オペレーターが丁寧に操作について説明してくれました。キャビンに乗せてもらいながら、機械操作を間近で見ることができ、X社の方には非常に喜んでいただきました」(後編へつづく)

後編では、海外視察に共通するメリット、現地で得られる質の高い情報や意見交換の意義などについてお伝えします。

後編はこちら

この度、KONRAD(コンラート)社製 自走式クローラー型タワーヤーダーKMR4000Uを株式会社森淵林業様(岡山県津山市)に導入頂きました。
👉自走式クローラー型タワーヤーダー製品ページ


導入の経緯や施業の状況を日刊木材新聞2022年9月21日号(株式会社日刊木材新聞社発行)で紹介いただきました。


効率的に架線集材を行いたい方、是非ご覧ください。

森淵林業様のコンラート社タワーヤーダー導入記事
日刊木材新聞 2022年9月21日号 3面高性能タワーヤーダー
森淵林業様のコンラート社タワーヤーダー導入記事
日刊木材新聞 2022年9月21日号 3面高性能タワーヤーダー

また、ご不明点や相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。  

日本の面積の約7割を占める森林。かつては主要産業だった林業ですが、安価な外国産材の台頭により打撃を受け、1980年以降は縮小傾向にありました。

 

しかし、昨今の木材需要の逼迫による外国産材の高騰や、森林の多面的機能の再評価など、林業への期待が高まっています。SDGsへの取り組みが進み、サステナブルな社会への移行が必須となっている現在、林業が果たす役割は極めて大きいと言えます。

 

本シリーズでは、林業をより身近なものとして感じていただくために、日本の林業の歴史や現状、技術などについて解説していきます。

 

今回は、日本の伝統的な集材技術である「架線集材」の経緯と現状について、ご説明していきます。

 

架線集材とは?

「架線集材」とは、空中にワイヤーロープを張ってロープウェイのようなシステムを簡易的に作り、伐採した木を吊るして木材を安全に運び出し、一ヶ所に集めて搬出するための技術です。  
丸太を集材する搬器 KONRADY社製LIFTLINER rev1

日本の森林は、急峻で尾根や谷が入り組んだ複雑な地形が多く、こうした地域を中心に、架線集材の技術が発展してきた経緯があります。かつて架線集材は広く行われていましたが、林業用機械の充実化や林道整備に力が入れられてからは、あまり活用されなくなっていきます。

   

再注目される理由とは

近年、架線集材に再び注目が集まっています。

 

路網整備が進められてきたとはいえ、奥地林や急峻地まで道路や作業路を開設するのは非常に難しく、道路がなくても集材することができる「架線集材」が見直されてきているのです。作業道路を減らすことで、山を痛めないというメリットもあります。

 

また、一度システムを開設すれば、その後は流れ作業で効率的に集材できるのも、架線集材が注目されている理由の一つです。

様々な架線集材の方法

【従来型の架線集材】

日本で長年行われてきた従来型の架線集材は、「集材機」「搬器」とよばれる機械を使用します。

 

まずは「索張り」といって、ワイヤーロープを張っていく作業を行います。この「索張り」には様々な方式があり、熟練した技術も必要となってきますので、誰もができるというわけではありません。

 

「索張り」で作業システムができあがると、いよいよ集材です。「搬器」という滑車に、材木を吊るし、集材機でワイヤーロープを動かす(巻き取る)ことで木材を集積場に運びます。

 

【高性能林業機械を使用した架線集材】

従来型の架線集材は、一度の索張りで広範囲の集材が可能になるなど、優れている部分もありますが、架設・撤収に時間と労力がかかることに加え、技術者の不足・高齢化なども相まって、広がりにくいのが現状です。

 

そこで近年、高性能林業機械を使用した架線集材に注目が集まっています。ここでは、タワーヤーダとスイングヤーダを使った架線集材についてご説明します。

 
①タワーヤーダによる架線集材

タワーヤーダとは、集材ドラムやワイヤーロープを張るためのタワーが装備されている移動可能な集材機です。

 
KONRAD社製タワーヤーダー KMR4000U
 

架線の張り方も簡易で急傾斜地での作業に向いていることから、これからの日本の架線集材の中心的役割を担うことが期待されています。

 

欧州の最新型タワーヤーダは、従来型の集材機に比べ、架設作業にかかる時間が大幅に短縮でき、さらに人員削減効果による効率化が図られています。最低 2 名での集材作業が可能となる機種もあります。

 

また、リモコンによる無線遠隔操作が可能で、人と機械の接触を減らすことで安全性が 格段にアップしています。

タワーヤーダは、高性能搬器をセットで使用することが多く、こうした高性能搬器による効果もあり、かなりの効率化が図られています。

 

最新型タワーヤーダによる架線集材の様子は、こちらの動画をご覧ください。

 

②スイングヤーダによる架線集材

スイングヤーダは、建設用のマシーン(ショベルカー)に集材用ウィンチを取り付けて集材する機械で、アームをタワーとして使用します。   主索を用いない簡易な索張り方式での集材に対応しており、架設・撤去・移動が簡単というメリットがあります。現在は、リモコンでの操作が可能な機種が主流です。

上部が旋回するため、材を下ろす位置を調整することが可能です。

 

架線集材以外にも集積作業を行うことができ、アタッチメント部分を変えるとさらに幅広い用途に使用することができます。

 

架線集材の課題

架線集材を行うためには、索を張る技術や安全確保など、特殊な技術が必要です。また、地域、現場ごとに状況が異なり、その地域に詳しく臨機応変に対応できる技能者が必要となります。

 

しかし、技術の継承や技能者の育成は、なかなか進んでいないのが現状です。

高性能林業機械を使用すれば、人員や作業時間を短縮することが可能となりますが、主索を用いるタワーヤーダは、「林業架線作業主任者」の資格が必要となるなど、高いレベルの技能者が必要となります。

 

技術の継承を急ぎ、人材育成に力を入れることが急務です。

 

弊社では、タワーヤーダなどの高性能林業機械の導入(納品)時に、既に現場で機械を使いこなしている技術者が操作レクチャーする、「導入指導」などを積極的に行っています。
  こうした実務者同士の技術共有をサポートしつつ、今後は林業先進国であるオーストリアでのトレーニングや受講なども視野に入れた人材育成に尽力していきます。

サナースの林業機械 この度、KONRAD社の林業機械の国内での普及状況に関して農村ニュース様の2022年8月9日号の8面に掲載頂きました。

ハーベスタヘッドWoodyやタワーヤーダーKMR4000Uを検討してらっしゃる方、記事をこちらよりご覧ください。

👉急傾斜地で能力発揮ハーベスタヘッドWoody(農村ニュース記事)
今回ご紹介するトーヨー木材工業株式会社様は、大分市で製材や木製パレットの製作・販売業務に加え、リサイクル(廃棄物中間処理)業も手掛けられています。

産業(一般)廃棄物の中間処理事業を開始したのは2011年。当初補助的な位置付けでしたが、この10年間で大きな飛躍を遂げ、今や主力事業となっています。

その現場で活躍しているのが、弊社サナースが納入させていただいた機械です。 直近で納入させていただいたのは、Doppstadt(ドップシュタット) 社の一軸低速回転破砕機最新モデル、DW2268K。高い処理能力には定評があります。

敷地内で活躍するDW2268K
敷地内で活躍するDW2268K
サナースとトーヨー木材工業様のお付き合いが始まったのは、9年ほど前に遡ります。この間、上記を含めてトータルで4台の機械を納入させていただき、その躍進を間近で拝見してきました。

中間処理業スタート期:中古のDWシリーズ導入で事業を安定化

2013年、サナースのお客様であった熊本県内のとある企業様からご紹介いただき、弊社の営業担当の佐藤がトーヨー木材工業様へ伺ったのが最初でした。

営業担当の佐藤英紀

営業担当佐藤「私が訪問させていただくようになった2013年は、トーヨー木材工業様が廃棄物中間処理を開始されて2年目のタイミングでした。当時の社長(現会長)である板井利信様は、廃棄物中間処理を軌道に乗せ、拡大していくために、処理能力の高い大型の破砕機を探していらっしゃいました。

お話をお聞きし、Doppstadt(ドップシュタット) 社の一軸低速回転破砕機・DWシリーズが最適と考えましたが、当時は今のように活用できる補助金もなく、購入費用を全額お客様に負担していただく必要がありました。 

数千万円〜1億円の投資となるDWシリーズの新車のご購入は、ハードルが高い状況です。このため、中古の機械も視野に入れた検討をご提案しました。

もちろん、性能的には新車が最も優れているのは間違いありませんが、どんなに良い機械を納品しても、機械と事業の規模が合っていなかったり、イニシャルコストの負担が大きく、採算が取れるまでに長期間を要してしまったりしては意味がありません。

私たちが最も重視しているのは、お客様にとって、設備投資が『オーバースペック』にならないことです。事業の規模、処理量、コストなどを総合的に考え、お客様の現状に合った機械を探し、お客様と相談しながらベストな機械や購入時期を見極めています」

こうして最終的にご購入いただいたのは、Doppstadt(ドップシュタット) 社DW3060Kの中古車でした。

納品当日に突然のトラブル発生! 信頼関係を築いた出来事とは?

実は、このDW3060Kの納品時に、今でも語り継がれているという出来事が起こりました。

営業担当佐藤 「納品当日、トーヨー木材工業様の敷地内までDW3060Kを運びました。さあ、トレーラーから降ろして試運転だ、という時、なんとDW3060Kが突然動かなくなってしまったのです。そこから約2時間立ち往生。DW3060Kはずっとトレーラの上に乗ったままで、下ろすことができませんでした。

私もサービス部門の担当者たちも、とにかく焦りましたが、トーヨー木材工業のみなさんが一番不安だったと思います。ただでさえ中古車ですし、このまま動かなかったら……と冷や汗をかかれていたのではないでしょうか。その不安を払拭するためにも、一刻も早く原因を突き止めて動かそうと必死に動き回りました。

 2時間後、何とか原因を解明することができ、無事トレーラーから降ろすことができました。これは後から聞いた話ですが、私たちのサービス部門が決して諦めることなく、とにかく真剣に原因究明に動いたことを、非常に評価してくださったようです。弊社を信頼していただく第一歩になったと感じています」

この出来事が、その後の3台の機械のご購入にもつながっているかもしれません。


今でもこの時のエピソードはよく話題に上がり、「あの“立ち往生”がなければ、今のサナースさんとの付き合いはなかったかもしれないね」と、会長や社長、専務などが笑い話としておっしゃるそうです。

中古のAKシリーズを導入し、基盤を強化!


DW3060K の導入から2年が経過した2015年、同じくDoppstadt(ドップシュタット) 社の一軸高速回転破砕機、AK430の中古車を導入いただきました。

今でも大切に使われているAK430
今でも大切に使われているAK430。


営業担当佐藤 「すでに使用されていたアメリカ製の高速破砕機が古くなってきたことに加え、1台のみの稼働では故障の際のリスクも大きいため、追加での導入をご検討されていました。とはいえ、やはり新車での導入はハードルが高く、程度の良い中古車がないかとご相談を受けました。 

ちょうどこの時、弊社のお客様である関東地方のユーザーが、AKシリーズの新車導入を検討されていました。当時使用していたAK430を譲ることが可能と、連絡を受けたのです。

まずは機械を見てみたいと、当時の社長、専務をこちらのユーザー様へとご案内しました。AK430は年数が経過した機械ではありましたが、大切に、愛着を持って使用されていたこともあり、非常に良い状態でした。

このユーザー様は、古くからDoppstadt(ドップシュタット) 社の製品を使用されており、機械についても熟知されていらっしゃいます。オペレーターの方が自らメンテナンスも手掛け、手入れが行き届いていることに社長も専務も感銘を受けていらっしゃいました。是非この機械を譲ってほしいと、その場でおっしゃっていたことをよく覚えています」

 こうして弊社が仲介し、AK430はトーヨー木材工業様へと渡りました。最近では稀なケースですが、双方のタイミングとニーズが一致した場合、両社をご紹介して機械を橋渡しすることも可能です。

業務が年々拡大! AK565K、DW2268Kを新車導入

2011年から廃棄物中間処理業を開始したトーヨー木材工業様ですが、年々事業規模を拡大し、処理量を増やされていきました。そして2020年には、受け入れのみの処理形態から、道路や公園に出向いて現場で処理を行う、いわゆる「出張破砕」の業務が加わりました。

営業担当佐藤 「出張破砕の実施に伴い、高速回転破砕機を2台体制にする必要があり、新たにAK565Kを新車で導入されました。この頃になると、中間処理の事業規模も拡大し、新車での導入が最も効率的になりました。

そして、出張破砕を開始後は益々処理量が増え、売上も伸ばされました。そして今では、中間処理業務は、トーヨー木材工業様の主力事業となっています」

新車のAK565Kを敷地内で、それまで使っていたAK430を出張用に使用しています。


そして、2021年の年末には新たにもう1台、DW2268Kを新車で導入していただきました。2013年に弊社より購入いただいたDW3060Kが古くなってきたこともあり、こちらをサブ機扱いとし、新規に導入したDW2268Kをメインに処理業務を実施されています。

営業担当佐藤 「DW2268Kは、以前の機械に比べて格段に処理能力が上がっています。今後さらに処理量が増えていくことを見越して、より性能の高い機械を導入いただきました。

DW2268K
DW2268Kで粗く破砕します。


DW2268Kで一次破砕した後、連結しているAK565でチップ化し、燃料用のチップを製造されています。先月、機械の稼働状況を確認しに伺いましたが、この半年ほどで、その処理量の多さ、効率の良さを実感していただいているようでした」

真摯に仕事に取り組むお客様をサポートしたい!

担当の佐藤は、トーヨー木材工業様が中間処理事業を拡大されてきた経緯に立ち会ってきました。そして、その要因について、こう感じたと言います。

 営業担当佐藤「一重に、トーヨー木材工業様の企業努力の賜物だと思います。

ありがたいことに、会長や社長、専務からは、DWやAKシリーズなど、『処理能力の高い機械を良いタイミングで導入できたことが大きい』とおっしゃっていただきます。もちろん機械の能力には自信がありますが、それ以上に、トーヨー木材工業のみなさまの、仕事に向き合う真摯な姿勢がもたらした結果だと、常々感じています。

私はこれまで何度も社員のみなさまとお会いしていますが、私が伺うと全員が必ず手を止め、顔を上げて挨拶してくださいます。また、毎朝行われている朝礼の内容も素晴らしいのです。社長や専務、社員の代表の方が数名お話されるのですが、その言葉に仕事への情熱やひたむきさを実感します」

2011年の東日本大震災以降、中間処理業務を始めリサイクル業に注目が集まり、現在はSDGsへの対応も含めて業界への追い風が吹いていることは確かです。しかし、それだけではこれほど順調に業績を伸ばしていくことはできません。会社全体に貫かれる姿勢こそが、取引先からの信頼を勝ち取り、事業の拡大をもたらしたのでしょう。

営業担当佐藤「こうした素晴らしい企業とお付き合いさせていただけることを、とても感謝しています。トーヨー木材工業様は、Doppstadt(ドップシュタット) 社の機械自体を気に入っていただいていますが、弊社の日常のサービス・フォローアップ体制についても、高い信頼をよせていただいています。

弊社のサービスマンは、通常の点検業務やお客様からのご要望にお応えするだけでなく、使い方の詳細、材料の投入方法、メンテナンスの仕方などについても、積極的に提案しています。

そうした姿勢がお客様に伝わり、安心感につながっているのではないでしょうか。『まずはサナースのサービスマンに聞けば大丈夫』と思っていただき、その期待に応えることで信頼関係を築いてきました」 

サナースはこれからも、トーヨー木材工業様をはじめとして、真摯にリサイクル業を営む素晴らしい企業様を全力でサポートさせていただきます。そして、少しでも日本のリサイクルの発展に貢献していきたいと考えています。




この度、SENNEBOGEN(ゼネボーゲン)社製 マテリアルハンドリングマシーン(マテハン機) 830 を宮和海運株式会社様(徳島県阿南市)に導入頂きました。
👉8シリーズ製品ページ


導入先の徳島県橘港での様子を日刊木材新聞2022年5月10日号(株式会社日刊木材新聞社発行)で紹介いただきました。


多くの丸太やチップを取り扱う方、是非ご覧ください。

宮和海運様(徳島県)がゼネボーゲン830で荷揚げ作業を効率化した記事
日刊木材新聞 2022年5月10日号 8面
宮和海運様(徳島県)がゼネボーゲン830で荷揚げ作業を効率化した記事
日刊木材新聞 2022年5月10日号 8面

また、ご不明点や相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。

KONRAD社製 架線集材用自走式クローラー型タワーヤーダー KMR4000Uを飛騨市森林組合様に納品いたしました。
飛騨市森林組合様は「広葉樹のまちづくり」を旗印に掲げていらっしゃいます。
現場は狭い急斜面でした。

有限会社川井木材様(本社:高知県本山町)のご協力を頂いて導入指導を行いました。

導入指導や現場の様子をフォレストジャーナル様に掲載しております。
ぜひご覧ください。
外部サイト フォレストジャーナル様のページへ
 >導入指導レポート! コンラート社架線集材用クローラ型タワーヤーダ、森林組合が初導入



この度、SENNEBOGEN(ゼネボーゲン)社製 マテリアルハンドリングマシーン8シリーズの830Eを金属スクラップディーラーの株式会社入谷産業様 (本社:香川県坂出市)に導入頂きました。

日刊市況通信 3月30日号(株式会社 日刊市況通信社発行)で紹介いただきました。


金属スクラップ処理業をされていて重機を使っている方、是非ご覧ください。

記事へのリンク
👉入谷産業、最新マテハン機を導入 積み下ろし作業効率化
また、ご不明点や相談がございましたらお問い合わせください。


この度、STEINERT(シュタイナート)社製 光学式選別機ユニソートシリーズ木更津マシンパークのテストセンターに導入しました。
ユニソートPR、ユニソートフィルム、ユニソートブラックの3つの機能を持ったテスト用マシンです。

メタル・リサイクル・マンスリー2022年3月号(株式会社日刊市況通信社発行)で紹介いただきました。


光学式選別機を検討していらっしゃる方是非ご覧ください。

👉サナース プラ選別3種機能のテストマシン稼働

テスト随時受け付けております。


ご不明点や相談がございましたらお問い合わせください。

👉サナースの選別機ラインナップ



この度、STEINERT(シュタイナート)社製 光学式選別機ユニソートフィルムをオガワエコノスグループで解体・処理事業をされている有限会社ダイイチ企業 様(広島市安佐北区)に導入頂きました。

導入先の建設系の混合廃棄物をリサイクル処理する大型選別プラントが週刊循環経済新聞2022年1月31日号(日報ビジネス株式会社発行)で紹介いただきました。


混合廃棄物の処理施設の設備導入を検討していらっしゃる方是非ご覧ください。

ダイイチ企業がユニソートフィルムを導入した週刊循環経済新聞の記事 2022年1月31日号
週刊循環経済新聞 2022年1月31日号
ダイイチ企業がユニソートフィルムを導入した週刊循環経済新聞の記事 2022年1月31日号
週刊循環経済新聞 2022年1月31日号

また、ご不明点や相談がございましたらお問い合わせください。

この度、STEINERT(シュタイナート)社製 光学式選別機ユニソートフィルムブラックとユニソートフィルム、
BRT HARTNER(ビーアールティーハルトナー)社製 スライドフロア式定量供給機 ムービングフロアを大阪運輸株式会社様 (本社:大阪府大阪市)に導入頂きました。

導入先のプラスチックの再資源化拠点「リプロ南大阪リサイクルセンター」を月刊メタル・リサイクル・マンスリー 1月号(株式会社 日刊市況通信社発行)で紹介いただきました。


産業廃棄物の処理施設の設備導入を検討していらっしゃる方是非ご覧ください。

記事へのリンク
👉大阪運輸 シュタイナート選別機で廃プラ再資源化
また、ご不明点や相談がございましたらお問い合わせください。

👉サナースの選別機ラインナップ



KONRAD社製 自走式クローラー型タワーヤーダー KMR4000Uと搬器のリフトライナー、ハーベスタヘッドのWOODYを用いて高知県仁淀川町で有限会社川井木材様(本社:高知県本山町)のご協力を頂いて実演会を行いました。

四国各地の林業事業体など約30社・団体から120人超が参加され、急斜面の皆伐現場で行われているスギの全幹集材をご覧になりました。

実演会の様子をフォレストジャーナル様に掲載しております。
ぜひご覧ください。
外部サイト フォレストジャーナル様のページへ
 >架設を省力化&安全性も向上! 悪路に強い新型自走式タワーヤーダが全国へ



この度 国内有数の金属スクラップリサイクル企業 巖本金属株式会社様の超大型工場で電気式マテリアルハンドリングマシーンSENNEBOGEN 830 E を導入頂きましたので紹介いたします。

巖本金属様はよりよい環境を次世代へ繋ぐべく金属リサイクル事業を主に環境リサイクル業を行っている1970年に設立された会社です。11の工場で月に約7万トンの金属スクラップを処理しています。

巖本金属様の最大の工場である愛知川工場(滋賀県)に電気式マテリアルハンドリングマシーン(マテハン機) SENNEBOGEN(ゼネボーゲン)社製 830Eを導入いただきました。
今までは特注のエンジン式油圧ショベルで材料をシュレッダーに投入されていましたがコストを考慮しつつ自動車スクラップの受け入れ増加に対応するため、導入されたとのことです。

今回この機種のオペレーションをされている杉野久雄様にお話を伺いました。
杉野様は巖本金属様で約30年の経験あるオペレーターです。
SENNEBOGEN のキャビン Maxcab内の杉野様
SENNEBOGEN のキャビン Maxcab内の杉野様 : キャビンは2.7m上昇可能で窓も大きい為、オペレーターの杉野様に広い視界を提供します。大きなエアスプリングのシートは、快適で仕事の疲労を減らします。

「見通しの良いキャビン」– クリアな視界がもたらす生産性

杉野様のキャビンはクローラーの上に長さ4.5mのパイロン(円柱)を乗せ、その上にあるためスクラップヤードを見下ろすことができる高さがあります。
杉野様の主な業務はトレーラーからの金属スクラップの荷下ろしとシュレッダーへの投入です。
前の機種ではトレーラーから材料を下す時に荷台の中が見えず感覚に頼り作業することが多かったそうです。
ブロック状のスクラップメタルが3段積み重なって搬入されてきた場合、一番下のブロックは全く見えず、掴んだとしてもうまく掴めていなかったため落としてしまい、作業を遅らせてしまうことがありました。

今回導入いただいた電気式 マテハン機 SENNEBOGEN 830Eは4.5mのパイロンの上にキャビンがあります。
前使っていた機種にはありませんでしたが、キャビンには上昇機能があり視界高さは最大で約10mにもなります。
この大幅な視界向上により感覚による作業とそれに伴うストレスが軽減され、作業のスピードと精度、そして何より重要な安全性が向上しました。

またシュレッダーの投入口の高さは約7mなので投入口を確認しながら作業ができます。
杉野様によれば視界高さが1m上がるだけでも随分と作業のしやすさが変わるそうです。

キャビンを含む上部ボディが4.5mのパイロンの上にある利点は他にもあります。
以前、杉野様は車両の後方に常に注意していなければなりませんでした。
今まで使っていた機種の上部ボディは地面に近いため、旋回の際に周りの物にぶつからないようにしなければいけなかったからです。
今はボディが地上から高い位置にあるため周りに物がなく後方確認に使う時間を前方の作業に使えるので作業が効率的になりました。

快適なシート – 肩こりと腰痛が改善しました

SENNEBOGEN のキャビン Maxcabのエアスプリングコンフォートシートは、すべてのSENNEBOGEN製品に標準装備されています。運転席全体が、最新の人間工学に適合するよう巧妙に最適化されています。
杉野様はMaxcabで作業するようになってから疲れが少なく、肩こりや腰痛も和らいだそうです。シートには暖房付きオプションもあるので、厳しい冬の作業にも耐えられるようになっています。
また、杉野様は「今まで乗ったことのある他のマテハン機の中でMaxcabは一番広いと感じた。」とおっしゃっていました。

楽になった毎日のメンテナンス

それまで使っていた特注の油圧ショベルはエンジン式であった為、朝から夕方のシフトでエアフィルターの清掃や給油のメンテナンスに毎日1時間費やしていました。

またエンジンは地面に近く、粉塵はラジエーターの詰まりを引き起こしました。特に夏場はよくオーバーヒートをおこしたので杉野様は冷却や修理などに多くの時間をとられていたとのことです。

電気式のマテハン機 830Eになってからは、給油やラジエーター清掃の必要がなく、オイルレベルをチェックする程度です。 また830Eには、ボタンを押すだけで粉塵を簡単に吹き飛ばす逆回転ファンも付属しており、快適なキャビンを離れることなく、電気モーターと油圧ポンプを冷却するための空気の流れを確保します。
杉野様は「今までと比べるとまるで何もメンテナンスしていないような感じです。」とおっしゃっていました。

パワーが上がった

SENNEBOGEN 830Eは 132 kW, 400 Vの電気モーターを搭載しアームが伸び切った状態でも高い持ち上げ能力を誇ります。
杉野様は今まで使っていた特注の油圧ショベルと比べ「パワーが上がった。」とおっしゃいました。

今までに5台のSENNEBOGEN製品を導入頂きました

巖本金属様には愛知川、京都、大阪の3つの工場で、5台のSENNEBOGEN機種を導入頂きました。
今回紹介した電気式マテハン機の他にも、自動車シュレッダーダスト(ASR)の選別後の残渣をトラックに積み込むマルチローダー 305やエンジン式マテハン機の830E。
非鉄金属のハンドリングを屋内で行う電気式マテハン機825Eも導入いただきました。

高いカスタマイズ性

SENNEBOGENのマテハン機はモジュール設計になっており、その組み合わせは16,000通りもあります。これにより巖本金属様のご要望にマッチした製品を提供することができました。

巖本金属様の川崎忠司部長は
「SENNEBOGENのマテハン機は、機械の高さ、効率を上げるためのアームの長さ、エンジン式または電気式、屋内もしくは屋外での使用、クローラ式やタイヤ式といった足回りの構成など、弊社の様々な要望を満たす機械を提供してくれました。
またサナースは関西にも拠点があり、メンテナンスやアフターサービスが迅速で丁寧。国産部品にも汎用性があるため便利かつ安心。」とコメントをくださいました。
巖本金属様に導入頂いた電気式マテハン機ゼネボーゲン830E
巖本金属様の最大の工場 愛知川工場 – 自動車スクラップを大量投入。電気式マテハン機SENNEBOGEN 830Eは自動車スクラップのトレーラーからの下ろし、積み上げ、シュレッダーへの投入を行う。

巖本金属の電気式マテハン機
巖本金属様の杉野様は4本爪のオレンジピールグラップルで、一度に小さな4つのブロックを取り出していました。杉野様の豊富な経験、油圧シリンダーと材料の両方を保護する高い引張強度を持つ素材、そしてグラップル開閉のためのエンドストップ機能を備えたSENNEBOGENのアタッチメントがもたらす技です。

 
巖本博社長とサナース海老原豊とSENNEBOGEN
SENNEBOGENの機械の品質に加え弊社のアフターサービスもご評価頂き、巖本金属様は延べ5台ものSENNEBOGENを導入頂きました。(巖本博社長 左から2番目)


詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。





この度 株式会社サナースはドイツ NEUERO(ノイエロ)社のニューマチックアンローダーの取り扱いを始めました。

バイオマス燃料のPKS(パームヤシ殻)や穀物などの粉体貨物を船から吸い上げて荷揚げする港湾荷役機械です。

NEUERO(ノイエロ)はニューマチックアンローダーを世界で販売。
汎用機として量産し、改良を積み重ねることで、処理能力の向上と省エネ化を進めてきました。
様々な仕様があります。

詳しい話を聞きたい方、是非お問い合わせください。

ニューマチックアンローダー製品ページへ

この度、センサー選別機 STEINERT(シュタイナート)社製 KSSコンビネーションソーター
定置型電気式マテハン機SENNEBOGEN(ゼネボーゲン)社製マテリアルハンドリングマシーン835、マルチローダー355Eを株式会社イーストコア様 (本社:宮城県仙台市)に導入頂きました。

導入先の産業廃棄物の中間処分と金属スクラップ加工の複合リサイクル施設「岩沼ENSA(エンサ)」をが発行する月刊メタル・リサイクル・マンスリー 10月号(株式会社 日刊市況通信社発行)で紹介いただきました。

産業廃棄物の処理施設の設備導入を検討していらっしゃる方是非ご覧ください。

記事へのリンク
イーストコア シュレッダープラントを開設
また、ご不明点や相談がございましたらお問い合わせください。



👉サナースの選別機ラインナップ



KONRAD社製 自走式クローラー型タワーヤーダー KMR4000Uの国内1号機を導入頂いた有限会社川井木材様(本社:高知県本山町)がフォレストジャーナルで掲載されました。

KMR4000Uの安全性や設置の簡単さに加え、林業機械の導入とその先の目指すものに対する川井社長のお考えを垣間見ることができます。

高い生産性と安全性を求める素材生産業者の方、是非ご覧ください。

外部サイト フォレストジャーナル様のページへ
 >日本の悪路に強い! 今後の林業に欠かせないコンラート社タワーヤーダーが国内初上陸

川井木材様の施業の様子



弊社の関連会社の株式会社KSバイオマスエナジーが東京ビッグサイトで開催される第1回スマートエネルギーWeek(秋) の中小型バイオマス発電 導入セミナーにおいて10月1日 14:00-14:30で乾式メタン発酵プラント「ビーコン」のセミナーを行います。

乾式メタン発酵を始めたい方、この機会にぜひご覧ください。

急傾斜地で作業する林業機械の安全性を向上させる 自走式トラクションウィンチ T-WINCH 10.2 の取り扱いを始めることにしました。 オーストリアのecoforst(エコフォルスト)社の製品です。

現在準備を進めており、2021年中にはデモ機も導入致します。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、弊社は、下記の期間を年末年始休業とさせて頂きます。

年末年始休業期間 2020年12月26日(土)より 2021年1月3日(日) まで

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほど、お願い申し上げます。

年末年始休業期間中に頂きましたお問い合わせにつきましては、2021年1月4日(月)より順次ご連絡させていただきます。

愛媛県宇和島市の災害復旧の公共工事で有限会社清家組様がスパイダーを使っている様子をテレビで放送頂きました。

2018年の西日本豪雨で大きくえぐられた山肌が2次災害を引き起こす可能性があり、山肌をならす作業でスパイダーを使っています。

普通の油圧ショベルでは作業できない複雑な地形のため、4本の脚が独立して動き、45度の斜面でも作業できる点から導入頂きました。

その様子がNHK、あいテレビ、宇和島ケーブルテレビで放送され多くのお問い合わせを頂いております。


6月12日にAI(人工知能)を搭載した産業廃棄物選別ロボット ゼンロボがテレビ東京さんの番組 未来レンズで紹介頂きました。

株式会社シタラ興産様で稼動している様子が放送されました。
ゼンロボが導入されている工場の様子が良くわかります。

是非ご覧ください。




今回、林業施工業者様および、条件の悪い環境現場や各地の災害復旧工事に携わるお客様にご紹介するのはMenzimuck(メンツィムック)社製スパイダーです。

MenziMuck社製スパイダーであれば、建設機械では移動・施工できない急斜面をスパイダーの愛称通り、クモのように自由自在に移動でき、多岐にわたる用途での施工を実現できます。

アタッチメントに関しても、土木向けバケット・林業向けユニバーサルグラップル・太陽光パネル杭打機等の多用途に対応できる利点があります。
これまで、林業や太陽光パネル基礎杭での需要が多くありましたが、
本年より土木工事・公共工事・災害復旧工事等へ活躍の場を広げようとしています。
MenziMuck社製スパイダー施工現場に関する以下の2つを紹介します。
  • 水力発電調整池の浚渫スパイダー工事
  • 宇和島市急斜面崩壊スパイダー復旧工事


1. 水力発電調整池の浚渫スパイダー工事

メンツィムック スパイダーの水力発電調整池での浚渫工事の様子

2020年4月に、水力発電調整池に伴う浚渫工事(水底に溜まった土砂・泥を取り除く工事です)をMenziMuck社製M545にて施工されました。
これまでは、調整池までの山岳地帯を自力で移動できる建設機械が存在せず、大型クレーンにて小型油圧ショベルを山底へ降ろし、水路を通って調整池まで移動していた為、コスト面・時間が多くかかっておりました。

スパイダーを選択する事で、林道~調整池まで自力移動し作業をこなせるので、コスト面・タイムスケジュールに大きなメリットを与えました。

2. 宇和島市急斜面崩壊スパイダー復旧工事

2020年6月に、愛媛県宇和島市にて急斜面崩壊に伴う復旧工事をスパイダーにて実施する事となっております。

MenziMuck製スパイダーとして、国内初の公共工事という事もあり、今後の需要拡大に大きく期待されます。

傾斜角45°以上の斜面では、設置したアンカーとスパイダーをワイヤーで接続することによって、十分な安全を確保して斜面上で掘削作業を実施していく予定です。
スパイダーが復旧工事を行う宇和島の崩壊した急斜面
崩壊箇所全景(2020.03.05撮影)





今回紹介するのはKonrad(コンラート)社製クローラー式タワーヤーダーKMR4000です。

悪路の多い日本の林業事情に合わせオーストリアのメーカー Konradが研究・開発を進めました。
2020年6月、 正式にリリースされます。

主な特徴
  • 全て無線遠隔操作できるので、とても安全です。
  • 駆動に油圧式クローラを使用。十分に整備された林道だけではなく、困難な地形においても移動が可能です。
  • 荷揚げ能力 最大 4トン、タワー地上高約11m




弊社が取り扱う次世代型ハーベスタとフォワーダーが林野庁の令和元年度林業機械化推進事例に紹介いただきました。

林野庁のウェブサイトへ:令和元年度林業機械化推進事例の紹介


紹介頂いたのは岩手県の株式会社柴田産業様にご利用例です。

従来は4名で行っていた作業を2名で行っていることが紹介されています。
林野庁ウェブサイト資料:次世代型ハーベスタ・フォワーダによるCTL(短幹集材)システム

紹介頂いた林業機械


乾燥機とセットになった木質ガス化発電装置Liproを弊社サナースとして初めて導入しました。

千葉県の弊社の拠点木更津マシンパークにて試運転を始めました。
  1. 屋外でも木質チップの自動乾燥、ガス化装置への自動投入が可能
    CHPからの熱出力を乾燥機にて利用することで、ガス化装置に投入される切削チップの含水率は、雨天であっても常に要求条件(<10%)を満たします。
     
  2. 発生した合成ガスの余熱を有効利用する、比類なき2段ガス化法
    乾燥・熱分解、燃焼、還元からなる熱化学プロセス工程を物理的に分け、各工程パラメータを自動的に制御させることで、合成ガス内のタール成分を確実に抑制できる機構を有します。
     
  3. より良いガス化効率を実現し、これまでの原料消費量を削減(同社比最大10%)
    1台の乾燥機付き木質ガス化装置LiPROにて、電気出力50kW、熱出力95kWを供給できます。
 
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、弊社は、下記の期間を年末年始休業とさせて頂きます。

年末年始休業期間 2019年12月28日(土)より 2020年1月5日(日) まで

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほど、お願い申し上げます。

年末年始休業期間中に頂きましたお問い合わせにつきましては、2020年1月6日(月)より順次ご連絡させていただきます。


2019年4月に北海道の十勝港を基点とする総合物流企業の十勝海運株式会社様(所在 : 北海道広尾郡広尾町)にゼネボーゲン社製タイヤ式マテハン機 870E-Mを導入いただきました。

870E-Mはキャビンが約10メートルまで持ち上がるのが特徴です。
港で船の荷物を積み降ろしをする祭に、船倉が見やすく、安全で迅速に荷役作業を行うことができます。
既存設備の老朽化により導入を検討され、重量 約130トン、アーム長さ24メートルの870E-Mという大きなモデルを導入いただきました。
載貨重量 6,000 DWTの船まで対応可能な仕様です。

重機で船から丸太を積み降ろすときに、以前は約10名で作業していたのに対し導入後は数名で作業ができるようになりました。

以前は
  • 重機オペレーター 1名
  • 陸で丸太を運ぶホイールローダー
  • 陸で丸太に玉掛けをする人
  • 船上で丸太に玉掛けをする人
  • 重機オペレーターに合図を出す人  *重機オペレーターからは船倉の状況見えないため
導入後は870E-Mのオペレーター1名とホイールローダーのオペレーター2名だけで作業を行えるようになりました。

870E-Mが丸太を直接つかめるので玉掛け作業が不要になる上、運転席が前方に突き出るのでオペレーターが船倉を直接確認でき合図を出す人が不要になったからです。
作業時間も短縮されています。

十勝海運㈱様での港湾荷役の様子

丸太・飼料の降ろし

製品仕様

重量 約130トン
アーム長さ 24m
パイロン高さ 2.5m
関連製品情報 : ゼネボーゲン社製 マテリアルハンドリングマシーン 8シリーズ

設備の入れ替えを検討中の方、もっと詳しく話を聞いてみたいという方、お気軽にサナースへお問い合わせ下さい。
詳しくはこちら 地元の方の依頼を受け、10月29日、台風15号で被災した千葉県木更津市内(弊社木更津マシンパーク近隣)の神社内で、倒木の片付け作業に参加しました。

台風の強風により多くの木が倒れ神社への道をふさぎ、折れて電線に引っ掛かりそうな木もありました。

ハーベスタを用いて、倒木の伐採と片づけ作業を地元の方々と共に行いました。

このたび被災された方々に対して心からお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

神社の道をふさぐ台風15号による倒木  台風による倒木を伐採するハーベスタヘッド ウッディ40 消費税率10%への変更に関する当社の対応のご案内