展示会SEA JAPAN内で開催されるオフショア・港湾技術展に出展致します。

オフショア・港湾技術展は港湾管理技術に加え、新たな成長市場として期待される「ブルーエコノミー」や洋上風力発電をはじめとした「海洋再生可能エネルギー開発」、国内の動きが活発化している「カーボンニュートラルポート」など新たな海の産業にフォーカスした展示会です。

弊社はカタログや動画を用いて、バラ貨物を効率よく安心安全に荷揚げするドイツ製の港湾荷役機械紹介します。
軽量 低騒音 低粉塵のニューマチックアンローダー、スクラップや丸太を素早く荷揚げする港湾荷役用電動マテハン機を中心に御説明を行います。

また最終日4月12日(金) 10:20-10:50 に弊社ブースの目の前のC会場で出展社プレゼンテーションを行います。

弊社の製品について詳しく話を聞いてみたいと思っていた方、この機会にご来場ください。

今回ご紹介するのは、グリーンウッドリサイクル株式会社様(以下、敬称略)です。

2020年、茨城県大子町にて誕生した新しい会社、グリーンウッドリサイクル。今年(2023年)9月から木材リサイクル事業を開始し、破砕処理を行う新プラントには、ドイツ・アルレコ社の高速破砕機AK540VE及び、ふるい分け機SST725を導入いただきました。

事業開始や機械導入の経緯、今後の展望などについて、当社担当の山下陽介に聞きました。

営業担当の山下。

新会社を設立し、 木材リサイクルを事業化!


グリーンウッドリサイクルは、同じく太子町で林業を行う、株式会社ヨシナリ林業様(以下、敬称略)が設立した会社です。伐採時に切り落とした枝葉や間伐材、製品にならない丸太などをチップ化し、資源として有効活用するために、木材リサイクルに特化した新会社を立ち上げました。

サナースが初めてグリーンウッドリサイクルを訪問したのは、2020年のこと。営業担当の山下は、当時をこう振り返ります。

営業担当山下(以下、山下):
「グリーンウッドリサイクルさんは、同じ北関東で木材の中間処理事業を手掛ける事業者さんからのご紹介でした。工場予定地は、当時はまだ何もない状態だったことをよく覚えていますね。

破砕機については、ご紹介先の会社が低速破砕機DW、高速破砕機AK、ふるい分け機SSTの各シリーズを3台連結して使用していましたので、ある程度イメージが固まっていて、機械のメリットなども良くご存知でした。

当初よりアルレコ社の破砕機の処理量の多さなどを、高く評価いただいていると感じていましたが、やはり大きな投資となりますから、ご紹介企業以外の事業者への視察もご案内し、しっかりと稼働状況を確認・吟味していただきましたね」


3台導入から2台に変更 事業全体のベストを探って提案


導入企業の視察などの検討を経て、グリーンウッドリサイクルが導入を決めたのは、AK540VE(高速破砕機)とSST725(ふるい分け機)の2台でした。

山下:
「ご紹介企業が3台を導入していましたので、当初は先方も同様のラインで検討されていましたし、私たちもそうした前提に立っていました。

しかし、検討を進めるうちに、『3台を導入するとなると、工場の敷地面積的に難しいのではないか』という課題が出てきました。さまざまな面から詳細に検証を続けた結果、一次破砕を行う低速破砕機の導入は見送り、高速破砕機とふるい分け機、2台でスタートすることになりました。

もちろん、低速破砕機があればより効率的なチップ生産ができますが、全体の予算、敷地面積を鑑み、3台同時に導入するよりもまずはできる範囲で余裕を持って事業を開始し、その後状況に応じて変更した方が良いと考えたからです。

導入時はアルレコ社本社から技術者が来日し、話し合いながら調整します。


特にグリーンウッドリサイクルさんの場合は、新たな会社でスタートを切る大切な時期ですから、設備投資が膨らみすぎて、ランニングコストを圧迫するのは好ましくありません。

機械のことだけでなく、事業全体が良い方向へと進んでいくことを常に考えながら、最善策を示すことが私たちの仕事です。ですから、敢えて2台での導入を提案しました」


CO2削減にとどまらない電気式のメリット


今回導入いただいた高速破砕機AK540VEとふるい分け機SST725は、ともに電気式の機械です。

山下:
「先方は、当初から電気式を希望されていました。木質チップを生産する工場ですから、環境配慮を前提として考えられていたのかもしれません。

また、破砕機は建屋の中に設置することが決まっていましたので、騒音や排熱の観点からも電気式のメリットのほうが大きく、私たちも基本的に電気式を提案しました。

元々、林業に携わる中で、林地残材の有効活用を目指して立ち上げた会社ですから、環境面についても意識が高く、CO2排出量の少ないものを選択しているのだと思います」

導入時にAK540VEを調整する様子。

木材リサイクルで使用する破砕機については、電気式の機械を希望される会社が多くなっていますが、電気式破砕機について、山下はこう付け加えます。

山下:
「先ほども申し上げたように、電気式にはCO2排出面以外にも、騒音や排熱が少ないなどメリットがあります。周辺に住宅地などがある、屋内に破砕機を設置する場合などは、電気式がベストな選択になると思います。

しかし、屋外設置で広い敷地内を移動しながら破砕するケースでは、むしろエンジン式の方がエネルギー効率的にも生産効率的にも良いこともあります。『電気が100%効率的でエコ』というわけではないので、そこはお客様のプラントや事業内容によって、最善となる機械をご提案していますね」


順調に事業をスタート! より効率的なチップ生産に向けて……


グリーンウッドリサイクルは、2023年9月から本格的に稼働を開始し、木質チップ生産を行っています。

山下:
「ヨシナリ林業社長のご子息がグリーンウッドリサイクルの社長に就任され、工場を管理されています。元々林業の現場で活躍されていましたが、新しい事業の開始が決まってからは、木材リサイクルについても勉強され、現在は破砕機のメンテナンスも含め工場の運営に専念されています。

若くてエネルギーもあり、研究熱心で実直な方なので、今後もしっかりと事業を軌道に乗せ、発展させていくだろうと確信しています」

実際に稼働するAK540VE。


順調に生産を続けていますが、少しずつ課題も見え始めており、「今後も丁寧にサポートしていきたい」と山下は語ります。

山下:
「稼働し始めたこの数カ月は、当初の想定よりも太い枝や幹、抜根などが多く、高速破砕機に入れる前処理に時間がかかっているとのことでした。こうした状況が続くようであれば、やはり低速破砕機を導入した方が効率化が図れるので、今後は情報を共有いただきながら、必要に応じて低速破砕機導入の再検討も提案できればと考えています。

ただ、工場の作業効率やオペレーションを考え、固定式ではなく移動できるタイプも視野に入れるなど、さまざまな方法についてベストな策をご提示していきたいです。

稼働が始まってからどれだけ丁寧に支援していけるかが、一番重要だと考えています。今後もグリーンウッドリサイクルさんが安心して事業を行っていけるよう、また、さらに効率的な生産ができるよう、最善を尽くしてサポートしていきたいです」

新しい会社を設立し、リスクを恐れず木材リサイクルに挑戦したグリーンウッドリサイクル。サナースも、全力で支援を続けていきます!



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今回ご紹介するのは、2023年10月から新たに木材リサイクル事業を開始した、株式会社サンフジ様(以下、敬称略)です。

新事業開始に当たって「サンフジウッドリサイクルセンター」を竣工し、ドイツ・アルレコ社の低速破砕機(DW Type206)、高速破砕機(AK540VE)、ふるい分け機(SST725)の3台を導入いただきました。

新規事業開始に至る想いや機械の選定、新規工場の設計等について、当社営業担当の副島 龍太に聞きました。


ハードルの高いリサイクル業に挑戦した理由


サンフジはこれまで、仮設足場工事業を中心に、産業廃棄物収集運搬、建物解体、伐採工事など、幅広い事業を行ってきました。そして今回、新たな挑戦として産業廃棄物中間処理業を開始し、木材リサイクルの分野にもその範囲を広げることとなりました。

営業担当の副島は、木材リサイクル事業への新規参入について、こう説明します。

副島:
「サンフジさんが行う伐採や解体工事などでは、多くの廃棄物が排出されます。これを単に処分するのではなく、資源として活用していきたいと考え、中間処理業を検討されるようになったそうです。

元々、環境省の『エコアクション21』を取得・運用していますし、SDGsにも熱心に取り組まれている会社です。事業を開始できれば、自社の廃棄物を有効活用することはもちろん、地域全体のリサイクル率向上にもつながると考え、ハードルが高いといわれる廃棄物中間処理業の許認可取得とプラント建設の実現に向けて、尽力されてきました

中間処理業の許認可は、数年間を要する一大プロジェクトです。サンフジは、厳しい条件や近隣の方の理解などさまざまな課題をクリアし、営業許可の取得と「サンフジウッドリサイクルセンター」の稼働にこぎ着けました。

稼働する低速破砕機・DW Type206


現場視察で実感いただいた処理量の多さとサポートへの信頼感


プラントの建設に当たり、一次破砕を行う低速破砕機・DW Type206二次破砕を行う高速破砕機・AK540VE破砕後のチップを選別するふるい分け機・SST725を、ラインで導入いただきました。どのようなプロセスで決定されたのでしょうか。

副島:
「新規プラント建設のために、メインの破砕関連機械だけでも3台揃える必要があり、かなりの投資が必要となります。そうした投資に見合うスペックの機械なのか、実感を持って確認していただくために、実際に上記3台をラインで運用されている会社にご案内し、稼働状況を視察いただきました。

群馬1社と神奈川の2社、計3社を訪問する中で、DWやAKの特徴である処理量の多さを実感いただきました。さらには、事業者の方と直接お話ししたことで、メンテナンスや故障・修理時の対応などについても、安心されたようです

メンテナンス面は、輸入機械特有の課題であり、多くの方が心配され、ご質問なども頻繁に受ける分野です。もちろん私たち営業も、迅速なメンテナンス対応の仕組みや、木更津マシンパーク内に豊富なスペアパーツを保有していることなどをご説明していますが、やはり日々機械を稼働させている事業者のみなさまの声には説得力があります。不安の軽減につながり、導入のご決断をいただけたと感じます」

導入されたふるい分け機・SST725

こうして、破砕機及びふるい分け機の導入が決まり、プラントの詳細設計に入っていきました。


電気式機械の導入で、環境にも人にもやさしい工場を実現!


実際に破砕を行う工場のレイアウト等については、どのように進んだのでしょうか。

副島:
「新しい工場になりますので、機械の稼働に必要な敷地面積に始まり、動線的な部分でのご提案まで、詳細な部分も含めてしっかりと打ち合わせし、レイアウトを詰めていきました。 その際、設計士も現場に出向いて確認し、効率的な稼働ができるよう知恵を絞りました。

また、今回導入いただいた機械は全て電気式なので、ケーブルも含めて適切な配置をすることが重要になります。こうした面でも積極的に提案・議論を行い、効率面や安全面に配慮した工場建設をサポートさせていただきました」

導入された高速破砕機・AK540VE

サンフジウッドリサイクルセンターでは、上述の通り破砕機も電気式を導入していますが、それだけでなく、プラント内の重機も電気式を採用しているそうです。

副島:
「先ほども少し触れましたが、サンフジさんは環境配慮への意識が高い会社です。CO2排出ゼロを実現するために、電気式の機械を積極的に選んで導入しています。 また、電気式は騒音や排熱も少なく、環境面だけでなく工場内で働く従業員の方への配慮、さらには近隣地域への配慮にもつながります。環境にも人にもやさしい、持続可能な社会を目指している姿勢が、こうした選択にも表れていると感じますね」


チャレンジ精神が社内に波及 持続可能な社会に向けて


この数年間、一連の事業開始準備などを通じて、副島は「社長の新しいことに挑戦していきたいという熱意と人を大切にする姿勢」を感じたと話します。

副島:
「サンフジを創業し、現在まで発展させてきた芹沢社長は、リーダーシップはもちろんのこと、未来を見据えて新しい事業を始めるチャレンジ精神が強く、人を惹きつける魅力のある方です。

それは、社員の方々を見ていても実感します。みなさん社長を尊敬していますし、会社を盛り上げていこう、新規事業を成功させようという気概があるんですよね。

社長自身が従業員の方々を大切にしているからこそ生まれる雰囲気で、勢いのある会社特有のものだと思います。これからの事業展開が非常に楽しみです」

できあがったチップ

10月から稼働を開始した「サンフジウッドリサイクルセンター」、順調に破砕を行い、木質チップを生産しています。

副島:
「まずは無事にスタートを切ることができ、ほっとしていますね。ただ、機械はどうしても動いてからしかできない調整があり、今後もさまざまな対応が必要になると思います。もちろん課題も出てくることが予想されますので、その都度迅速に対応・解決していくことが大切になります」

持続可能な社会を目指し、CO2排出ゼロで廃棄物から木質チップを生み出す。サンフジのみなさんの新しい挑戦を、サナースも全力で支援していきます。

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サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともに、ドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。
前編はこちら

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄

後編は、海外視察全般に共通するメリットや現地での情報交換の意義などについてお伝えします。

海外視察だからこそ得られるメリット!


ユーザー企業で実際に稼働している機械を見ていただき、株式会社静勝様、X社様ともに大変有意義な視察だったと感想をいただきましたが、実は、海外視察で得られるものは、「実際に動いている機械を確認すること」にとどまりません。

その意義を、元井は次のように語ります。

元井「検討している機械以外でも学びや収穫があった、とおっしゃる企業が非常に多いですね。

海外では、日本とは考え方が異なる部分も多く、似たような機械でも使い方が違っていたり、手順が逆だったりすることがあります。そこで現場の担当者と意見交換すると、新たな発見やヒントを得ることができ、とても参考になるそうです。

また、今回の静勝様のように、今後目指していく分野で既に実践を積み重ねている企業に訪問できると、より直接的な情報を得ることができ、メリットの多い視察になると感じますね。

静勝様が訪問した企業は、産業廃棄物リサイクルのスペシャリストを有し、リサイクル率の向上と最終処分場へ投入する廃棄物の減容に取り組んでいます。これは、まさに静勝様が目指す方向であり、その考え方や実践内容などを詳しく説明いただいたことで、勉強になった点が数多くあったそうです。

非常に意義深かったと振り返っていらっしゃいました」

李沢「私たちが視察をコーディネートする際には、実は、上記のような『プラスアルファ』を盛り込めるように、常に意識しています。

そのために、機械へのご希望、『機械を触ってみたい』『実際に中に入ってみたい』などを反映するだけでなく、お客様が今現在どのような事業をされており、今後どんな展開を検討されているのかなども含めて、詳細に視察先(今回でいえばゼネボーゲン社)に詳しく伝えています。
実働する 817充電バッテリー式

それらを踏まえた上で、ゼネボーゲン社は、業務内容はもちろん、同じ目的や志を持つユーザー企業候補を選定してくれるんですね。ですから、『ただ実動している機械を見る』だけでない、有意義な学びやヒントが得られる視察になるのではないかと思っています」

メーカーとユーザー企業 信頼関係を実感できるシーンも……


ゼネボーゲン本社、アジア(シンガポール)支社、ユーザー企業など、視察にはさまざまなメンバーが参加しました。そうした中で、それぞれの対応や連携、お互いの良い関係性などが垣間見えた部分もありました。

元井「今回の視察では、両者ともに、ゼネボーゲン社自体の立ち位置、姿勢などにも自然な形で触れることになり、結果として信頼が深まったのではないかと感じています。

アテンド先の選定がすばらしかったことは先ほども述べましたが、視察には必ず複数人が同行して、要所要所で丁寧な説明を行ってくれました。こうした対応により、知りたいと思っていたこと以上の収穫があったようです。

また、視察中のちょっとしたやりとりから、ゼネボーゲン本社とユーザー企業の担当者の信頼関係が伝わってきましたね。きちんとフォローアップしてくれる姿勢、誠実さが実感でき、取引先企業として『これなら大丈夫!』と安心されたのではないでしょうか。

SENNEBOGEN 本社工場の様子

さらに、今回ゼネボーゲン本社の工場も訪問しましたが、こちらは社長自ら出迎えてくれました。コロナ禍でまだまだ海外渡航が難しい状況のなか、遠くアジアから視察に来てくれたことを、ゼネボーゲン社自体が感謝していることの表れですね」

李沢「ゼネボーゲン社と常々やりとりしている私としては、社長自ら歓迎の意を表してくれたことは、非常にうれしかったですね。

ゼネボーゲン社とのお付き合いはもう10年以上ですが、当初は日本で販売するためにネックとなった法律への対応など、ともに努力を積み重ねて販売までこぎつけた、という経緯があります。

その後は毎年サナースから技術者を派遣し、メンテナンスなどの協力関係を深めていくことで、現在のような信頼関係を築くことができたと自負しています。

サナースとゼネボーゲン社、相互の信頼関係があってこそ、お客様に自信を持って機械をおすすめできると考えています。これからも、こうした関係を損なうことなく、深めていくよう努力していきたいです」

世界に触れることが大きなプラスになる! 海外視察の意義


コロナ禍以降、対応が難しくなった海外視察ですが、今後はお客様のご希望などに応じて、適宜実施していきたいと考えています。

改めて、海外視察の意義を担当者二人に聞きました。

李沢「繰り返しになりますが、海外視察では単に『機械を見る』ことにとどまらず、その現場で該当機械をどのように活用し、マネジメントをしているのかなども含めて情報交換することが貴重な機会になり、お客様の今後につながっていくと考えています。

チューリッヒ湖でのクルージング(以前の視察にて撮影)

また、現地の風土や文化について知ることも、意外と大切な要素だと考えています。機械の開発理由や背景などの理解にもつながってきますからね。

現地のお店で食事をしたり、自然と触れ合ったり、ちょっとしたことですが、そうした時間も大切に視察をアレンジしていけたらと思っています」

スイスとリヒテンシュタイン国境付近(以前の視察にて撮影)

元井「今回視察で見ることができたゼネボーゲンのマテハン機は、世界中で広く使用されている機械ですが、なぜか日本ではあまり取り入れられていない現状があります。

しかし決して、『日本だと使いにくい』というわけではありませんので、非常にもったいないと感じています。

現地でのデモンストレーションの様子(895)

その性能やパワーは素晴らしく、ゼネボーゲンのマテハン機を適材適所で活用することが、日本企業の飛躍につながると感じます。

ゼネボーゲンの機械をはじめ、ヨーロッパ製の機械は日本に導入されていないものも多いので、必要に応じて海外への視察なども行いながら、これからもお客様の成長につながる機械を提供していきたいです」(おわり) サナースでは、2022年11月下旬、お客様とともにドイツのゼネボーゲン本社及びユーザー企業視察訪問を行いました。

ご参加いただいたのは、現在ゼネボーゲン社製機械の導入を検討している2社の方々。「機械の詳細はもちろん、ユーザー企業の『生の声』を聞くことができ、充実した視察だった」という、嬉しいコメントをいただきました。

本レポートでは、実際の視察内容やその意義・メリットなどを、同行した営業担当の元井政美と調達担当の李沢光雄よりご紹介します。

前編は、ドイツ及びオーストリアのユーザー企業に伺い、日本にはまだ導入されていないゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式、895について、それぞれ視察いただいた様子をお伝えします。

左:営業担当・元井政美 右:調達担当・李沢光雄
 

【視察に参加したお客様】

◆株式会社静勝
カーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)の新工場設立を目指しており、そこに設置する機械を選定中。
ゼネボーゲン社マテハン機817バッテリー式の導入を検討している。

◆ X社(穀物等を取り扱われている港湾サイロ事業者)
穀物等を扱うため、それに対応できることに加え、さらに持ち上げ能力が大きく、スピーディーに荷揚げができる機械を選定中(数年後の入れ替えに向けて、候補機を選定中)。
世界最高水準を誇るゼネボーゲン社のマテハン機895の導入を検討している。

【817充電バッテリー式視察】日本国内にはない最新機種の実力を実感


株式会社静勝が導入を検討しているゼネボーゲン社のマテハン機817充電バッテリー駆動式は、日本では10月に発表されたばかりの最新機種です。

ゼネボーゲン社 817充電バッテリー式

元井「静勝様では現在、『CO2排出ゼロ』の新工場開設のための準備中で、工場内で使用する機械として、当初はケーブルでつなぐ電気式のものを検討されていました。そんなときにタイミングよく、このゼネボーゲン社817充電バッテリー式が登場し、有力候補になりました。

日本メーカーの機械はほとんどがディーゼルエンジン式なので、そもそも電気式の機械へのイメージがあまりなく、実際に見るまではピンときていない部分もあったかと思います。

しかし、現場で実際に戦力として動いている姿を見て、印象は大きく変わったようでした。

ドイツのヴュルツブルクという街にあるリサイクル企業に伺い、視察させていただきましたが、パワーも予想以上で、とても軽快に稼働していました。バッテリー式はケーブルもないため、かなり自由に動き回れます。非常にメリットが大きいと改めて感じられたそうです」

実際に作業する 817充電バッテリー式

817は稼働時間も1回の充電で約6時間と非常に長く、作業範囲は9mで、建設機械20トンクラスと同程度(作業範囲は14トン)。日本メーカーで開発されている電池式は、現在は最大で7トンクラスまでのため、規模、パワーの違いは圧倒的です。

実際に現場で動いている様子を確認した結果、静勝様の817バッテリー式への評価は確かなものになりました。

元井「静勝様では、当初817を破砕機への投入用に使おうと考えておられましたが、ケーブルレスで6時間も稼働できれば、他の作業にも使用できます。購入台数を増やすことも視野に入れて、現在検討を続けられています」

【895視察】スピーディーな動きに納得! オペレーターとの交流も


次に、X社の視察についてご紹介します。
視察先は、オーストリアの工業都市・リンツ。ドナウ河に停泊した船からの荷下ろしに、X社が導入検討中のゼネボーゲン社製マテハン機895を使用しています。

実際に作業を行う895

元井「895の魅力は、何といってもその動きの速さです。パワーがあり、大きな荷物も軽々と持ち上げてスムーズに動きます。X社の方々も、実際に稼働している895を見て、『想像以上のスピードだった!』と感動し、その性能について高く評価してくださいました。

現地で機械を動かすオペレーターからも話を聞くことができ、操作部分の疑問点なども解消できたようです」

817は、幅広い材料に対応することができます。

李沢「日本で資料を見て説明を受けるだけでは、どうしても細かい機械の使い方まで想像できない、実感がわかない部分があると思います。でも、現場で実際に操作している様子を見たことで、機械に対する理解がぐっと高まったようです。

担当者から機械の詳細について解説を受けています。

特に今回の視察では、ユーザー企業の方が非常に親切で、オペレーターが丁寧に操作について説明してくれました。キャビンに乗せてもらいながら、機械操作を間近で見ることができ、X社の方には非常に喜んでいただきました」(後編へつづく)

後編では、海外視察に共通するメリット、現地で得られる質の高い情報や意見交換の意義などについてお伝えします。

後編はこちら

2021 森林・林業・環境機械展示実演会(林業展)に出展します。
  • 主催者 林業機械化協会
  • 日時 : 2021年10月10日(日)~11日(月)
  • 会場 : 北海道苫小牧東部地域
  • サナース小間番号 : 30
コロナ感染症対策とスムーズな入場の為に事前登録を推奨しております。
主催者の林業機械化協会公式ページよりご登録をお願いいたします。 

展示実機

来場の際には弊社ブースにも是非お立ち寄りください。